FIXキャストが被ったら…?『愛と呼ばれるもの』

詐欺師男と9歳の少女の傑作ロードムービー『ペーパームーン』のピーター・ボグダノヴィッチ監督作品。23歳で夭折した俳優リヴァー・フェニックスの遺作となった。

ざっくりしたあらすじ※ネタバレ注意

父の影響でカントリーミュージシャンになるため、ニューヨークからテネシー州のナッシュビルにオーディションを受けにきたミランダ・プレスリー(エルビス・プレスリーとは無関係)。しかし、到着した数分前にオーディションは終了。翌週のオーディションでも不合格だったミランダは、次の機会を待つためにカフェ兼ライブハウスでウエイトレスとして働くことにした。

そこでミランダは同じくミュージシャンを目指すジェームズ・ライト、女優志望のリンダ・ルー・リンデン、カウボーイのカイル・デヴィッドソンと出会い青春を謳歌する。

ざっくりした人物紹介と相関

ミランダ・プレスリー

演:サマンサ・マシス
声:松本梨香

父親の影響でカントリーミュージックを愛し、ミュージシャンになることを夢見るニューヨーク出身の女性。そそっかしいところがあり、オーディションの時間に遅刻し不合格になる。次回のオーディションまでカフェ兼ライブハウスでウエイトレスとして働くことに。

ジェームズ・ライト

演:リヴァー・フェニックス
声:宮本充

カントリーミュージシャンを目指す青年。オーディションで出会ったミランダと恋に落ちる。自信家で少し斜に構えたところがある。

キャストと吹き替え

ミランダ・プレスリー:サマンサ・マシス(松本梨香)
ジェームズ・ライト:リヴァー・フェニックス(宮本充)
カイル・デヴィッドソン:ダーモット・マローニー(中村秀利)
リンダ・ルー・リンデン:サンドラ・ブロック(深見梨加)

ざっくりとした所感

リヴァー・フェニックスが薬物で亡くなる前に撮影されたとあって、覇気がない感じに見える。ちなみに相手役のサマンサ・マシスとは実際に交際していたらしい。

宮本さん吹き替えのリヴァー・フェニックスはこの作品と『スニッカーズ』の2作品だけど、明るくて素直な『スニッカーズ』のカールとはだいぶキャラクターが異なる。シニカルで若干嫌なやつである。

松本梨香さんがサンドラ・ブロックじゃなくてサマンサ・マシスを吹き替えてて、二人が同じ画面に映るとどっちがしゃべっているのか若干混乱する。カイル役がキアヌ・リーブスだったらさらに混乱していたかもしれない。

『悪魔のいけにえ2』吹き替えキャストインタビュー

『悪魔のいけにえ2』クラウドファンディングリターンの吹き替えキャストインタビューのDVDが届いた。キャストそれぞれの個性が面白かったので記録として残しとく。とはいえ、インタビューの内容は購入した人の特権なのでここではほとんど語らないし、なんなら作品とあまり関係ないことしか書いてない。

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最近見た酷い日本語タイトルの映画の話。

50 of the Worst Movie Titles of All Time(史上最悪な映画タイトル50)

ハリウッドでもこんな記事があるぐらいタイトルは作品を象徴するものとして重要だと思うのだが、多くの人から顰蹙を受ける日本語タイトルというものは残念ながら存在する。

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最近購入したDVDの話〜エリック・ロバーツ主演『弁護人』〜

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劇団昴『クリスマス・キャロル』〜2023年の華やかなりし舞台の話〜

原作:チャールズ・ディケンズ
脚色:ジョン・モーティマー
翻訳:石川麻衣
台本・演出:菊池准
上演期間:2023/12/02〜2023/12/10
会場:座・高円寺1

守銭奴でエゴイストな老人エベニーザ・スクルージが、かつてのビジネスパートナーであり既に死亡したジェイコブ・マーレイの亡霊からクリスマスの精霊たちの来訪を予言される。過去・現在・未来を司るクリスマスの精霊たちは、スクルージをあらゆる時間、あらゆる場所に案内する。全てが終わった後、スクルージの胸に去来する思いとは。

一足早くクリスマスを味わえる劇団昴の舞台『クリスマス・キャロル』のざっくりとした所感。

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バービー

ライアン・ゴズリングがスーパー・ゴズリングだったケン〜映画『Barbie』

すごい映画を見た。2時間弱と今時の映画にしてはそこまで長くない映画だけど、体感時間1時間弱だった。前段階でいろんな批評家が事細かに解説していて(読んではいないけど)、いろいろ考えられる映画なんだろうなと思ったので、あえて何も考えずに見てみたらキャスティングがドンピシャすぎて泣いた。

ネタバレってほどのことは書かないつもり。

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これはもう、今敏監督作品だと思う〜エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス〜

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

いろんな情報源からネタバレ喰らう前に見てきた。これだけはどうしても劇場で見たかった。キー・ホイ・クァンをデカいスクリーンで見たかったから。「インディ・ジョーンズ」と「グーニーズ」でのクァンが好きだったんだよね。可愛くて。見たらクァンのイメージPVか?ってぐらいに色々な姿が見られて満足した。

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