『夜鶯ーある洋館での殺人事件ー(原題:揚名立万)』ある資産家に呼ばれて古い館に集められた映画製作者たちが、実在の事件をテーマに映画を作ろうとするも、この話には大きな秘密が隠されていた。事態が二転三転するサスペンスコメディ。
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ざっくりしたあらすじ※ネタバレ注意
舞台は1945年、戦争終結後の上海。資産家の陸子野(チェン・ミンハオ)はある映画を作るため、映画製作者たちをある洋館に招待する。それぞれ顔見知りでありながらも、少なからず軋轢のあるメンバー。そして見知らぬ男二人。
今回制作する新しい映画は実在の事件がテーマであり、しかもその事件というのが大きな話題となった三老会事件(三人の黒社会のボスが護衛の者ともども惨殺された事件)であるという。渡された資料を食い入るように見つめるメンバー。
テーブルの端で座っていた男二人は事件の関係者で、今回はアドバイザーとして連れてこられた。脚本家として呼ばれた李家輝(イン・ジュン)は男の足元に付けられた鎖から事件の犯人斉楽山(ジャン・ベンユー)であることに気がついてしまう。殺人犯を前に取り乱すメンバーだが、その隣にいた別の男は斉楽山を捕まえた警察官の海兆豊(チン・シアオシエン)で斉楽山を見張るために同行したと聞きとりあえずは落ち着く。
李家輝が斉楽山に話を聞くうちに、どうやら殺害の動機は単純なものではないということが分かる。やがてメンバーは陸子野が隠していた最も重要な秘密に気が付き、後戻りできない状況に追い込まれてしまう。
ざっくりした人物紹介と相関
李家輝
演:イン・ジュン(尹正)
軍部にとって不都合な事実を記事にしたことで記者としても活動できなくなってしまう。現在は脚本家の他に匿名で批評や記事を書いている。
蘇夢蝶
演:ダン・ジアジア(鄧家佳)
映画女優。資産家と結婚したが離婚し、その後再婚した。
鄭千里
演:ユー・エンタイ(喻恩泰)
映画監督。李家輝とは過去に因縁があり犬猿の仲。有名ではあるがありきたりな演出でB級作品の監督と言われている。
關靜年
演:ヤン・ハオユー(楊皓宇)
無声映画では名を馳せたかつての名優。現在は歳をとってあまり良い役を得られていない模様。
陸子野
演:チェン・ミンハオ(陳明昊)
大物資産家であったが、色々失敗して現在は破産寸前。今回一発逆転のために映画を撮るため仕事に飢えているメンバーを集めた。
斉楽山
演:ジャン・ベンユー(張本煜)
三老会事件の犯人。死刑を言い渡されており、今回は監視付きでアドバイザーとして呼ばれた。
海兆豊
演:チン・シアオシエン(秦霄賢)
斉楽山の監視としてついてきた警察官。斉楽山を捕まえた実績があるが、実は元々事務方の人間。
陳小達
演:ク・ダ(柯達)
アメリカから来たアクション俳優。実はスタントマンで目立った活躍はしていない。
ざっくりとした所感
三谷幸喜的なサスペンスコメディかなと思ったら終盤は想像以上にシリアスで物語が二転三転する。序盤のコメディパートは若干自分の好きなテイストとは合わないかなぁと思って見ていたが、主人公イン・ジェン演じる李家輝の「ふふくなんですがっ」って顔が失礼な言い方をすればブチャ可愛い。その一点でちょっとした退屈さは解消された。話が進むに連れて登場人物たちのキャラがしっかり書かれていくに連れて、どんどん引き込まれていく。
全体的に満足ではあるが、最後の船オチは…いるのか?なんかあれだけ蛇足だった気がするけど、何か歴史的な意味があったのだろうか。
時代的に日中戦争から第二次大戦ぐらいだからもっと抗日要素があるのかなと思ってたけどそれほどでもなかった。というか、調べてみたら戦後すぐの話だった。

