モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ 第2話「旅立ち」【Apple TV+ドラマ】

『ガメラ3 邪神覚醒』と『キング・コング(2005)』しか見たことがないくらい、怪獣ドラマに疎い自分がなぜ、『モナーク』を見る気になったのか。それはひとえに宮本さんが予告PVにちらっと出てたから。雰囲気を見るに2〜3話出れば良い方なんじゃないかと思いつつ、とりあえず全話見ることにする。

ざっくりした作品紹介

レジェンダリー・ピクチャーズが制作したモンスター・ヴァース『GODZILLA』『キングコング:髑髏島の巨神』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『ゴジラvsコング』をベースにしたゴジラのドラマシリーズ。2024年には『Godzilla x Kong: The New Empire』が公開を控えている。

 

怪獣出現によりサンフランシスコが大破した日「G Day」。その場に偶然居合わせたケイトは怪獣の恐怖を目の当たりにする。その数週間後、父ヒロシが飛行機事故で行方不明に。ケイトはヒロシの秘密を探るため、残された鍵を持ってヒロシが生活していたと思われるアパートを訪れるために日本へ向かう。そこでケイトが目にしたものは、ヒロシが築いたもうひとつの家庭だった…

ざっくりしたあらすじ※ネタバレ注意

1952年、マニラ。
パケット大佐の執務室に呼ばれたリー少尉。顔には傷。同僚の現地民に対する狼藉にたまりかねて喧嘩沙汰になったらしい。大佐曰く、リーの父親も同様だった。リーは大佐から日本人研究者の護衛を命じられる。

フィリピン、ミンダナオ島。
港に降り立ったリーはミウラ博士(ケイコ)と会うが、思っていた人物とは違い若い女性だったことに驚く。軍用ジープを飛ばして目的地に向かう道中、ケイコはリーに今回の任務について説明する。米軍の気象観測機がフィリピン海の上空で放射性同位体を探知した。核兵器の可能性は薄く、データを観測したところ、発生源がミンダナオの草原地帯であることがわかったのだ。今回はその発生源での調査だった。

発生源に着いたふたりは、そこで同じ目的を持つ元海軍のアメリカ人ウィリアム・ランダ(ビリー)と遭遇する。ビリーの話を聞いたケイコは彼を同行させることにしたが、リーは反発する。ケイコから任を解かれたリーはジープで帰ることに。

ジャングルを進むケイコとビリーはお互いの話の中で、島に伝承する未確認巨大地球生物(MUTO)の飛行経路と放射性物質の浮遊経路が一致することを発見する。ふたりは経路にそって歩を進める。そこには陸地に打ち上げられたように朽ち果てた巨大な戦艦が一隻、山間に佇んでいた。それは1943年真珠湾で沈没した駆逐艦ロートン号だった。

ロートン号の中に潜入するケイコとビリー。ビリーは船室で個人の所有物が入った大きな箱を見つける。箱の側面には「ランダ」の文字が。ビリーは戦時中、真珠湾でこの船に乗っていた。当時船は何か大きなものにぶつかり沈没、生存者はビリーだけだった。

一方、ジープで走っていたリーはガイガーカウンターが大きく反応していることに気がつく。見上げるとオーロラのような光が空に大きな線を描いていた。リーはジープで元来た道に戻る。

ケイコとビリーは船内の奥で何物かに消化された大量の人の死体を目にする。船から脱出しようとするふたりだったが、突如大きな鉤爪が船体を突き破って襲ってきた。倒れてきた柱に挟まれたビリーを助けようとするケイコ。そこへ戻ってきたリーが現れる。間一髪で船から脱出した3人は、大きな翼の生えたドラゴンを目の当たりにする。

 

2015年、東京。
ケンタロウは出勤途中で方向を変えて父ヒロシの元仕事場に向かった。机の上の家族写真を目にした途端、怒りがこみあげそこらじゅうにあるものを手当たり次第投げつける。書類の入った引き出しに手をかけたが開かない。持っていた鍵で開くと、中にはモナークのマークが書かれた古いファイルが入っていた。中には軍人時代のリーの情報と「フタバ憩いの里」と書かれた施設の入居案内や地図、そして1952年フィリピンの映像媒体が入っていた。

夜、新宿駅構内。ケイトは不審なアメリカ人と遭遇する。ティムと名乗る男はモナークの関係者だといい、ケイトを車で連れ去る。車の中でケイトはパニック発作を起こし、暴れた衝撃で操作を誤った車は工事現場に突っ込み横転。ケイトはなんとか車から逃げ出す。派出所に駆け込んだが、警察はまともに取り合おうとはしない。

その頃、ケンタロウはメイの部屋を訪れていた。フィリピンの映像媒体を見せるが、フィルムは専門外だと言われ追い返される。仕方なく家に帰ってくると、リビングでエミコが家族アルバムを眺めていた。エミコは未だヒロシに対して腹を立てているケンタロウのため、ふたりで写真を破こうと提案する。ひとしきり破いた後、ケンタロウは写真の中からリーを発見する。

ケイトは派出所を飛び出し、街中を彷徨っていた。辿り着いたのはメイの部屋。しかし、すでにティムと同僚のデュヴァルが部屋を荒らしていた。暗がりから現れたメイに誘われ、外に逃げるケイト。

写真を見ながらヒロシの昔を語るエミコ。祖父はヒロシが18歳の頃ベトナムで死亡。頼れる者はおじさんと慕っていたリーだけだった。突然、ケンタロウの携帯にメイからメールが入る。同時にチャイムの音が鳴り、玄関にはティムとデュヴァルが立っていた。ティムからヒロシが持っていたファイルを返せと詰め寄られるケンタロウに、エミコはリーの写真を手渡し目配せをして逃げるように促す。ケンタロウが部屋に行った後、ティムはヒロシの写真を見つけて何かを悟る。家から逃げ出したケンタロウはメイとラーメン屋で落ち合うことに。

無事に再会できた3人だが行く当てがない。ケンタロウはポケットに入っていた写真を思い出してリーに会いにいくことを提案した。

「フタバ憩いの里」でリーと面会する3人。この場所はモナークが建てた監視用の養護施設だった。3人はリーからモナークの説明を鵜呑みにするか、それとも行方不明になったヒロシを追うかの2択を迫られる。

ざっくりした人物紹介と相関

リー(1950年代)

演:ワイアット・ラッセル
ショウ・リーランド・ラファイエット3世少尉。
大佐の命令で日本人研究者(ケイコ)に同行することになった。真面目で融通の効かない人物。

ケイコ・ミウラ

演:マリ・ヤマモト(山本真理)
フィリピン海の上空で観測された謎の放射線の発生源を調べている科学者。行動派。

ビリー

演:アンダーズ・ホーム
ウィリアム・ランダ。元海軍のアメリカ人。未知の巨大生物を探していると中でケイコとリーに出会った。

ケイト

演:アンナ・サワイ(澤井杏奈)
飛行機事故で行方不明になった父ヒロシの秘密を探るため日本に来た女性。モナークの資料を見つけたことから組織に追われることとなる。

ティム

演:ジョー・ティペット
モナークに勤務している男。日本で見つかったモナークの資料を追ってケイトやケンタロウに接近する。

リー(2015年)

演:カート・ラッセル
「フタバ憩いの里」という介護施設に入居している老人。ヒロシがおじさんと慕っていた人物。

メイ

演:カーシー・クレモンズ
ケンタロウの友人。偽造パスポートを持っていたり監視カメラに鋭かったりなにかと物騒な人物。

デュヴァル

演:エリサ・ラソウスキ
モナークの関係者。ティムに同行している。武闘派。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
リー(1950年代)ワイアット・ラッセル日野聡
ケイコマリ・ヤマモト(山本真理)田中理恵
ビリーアンダーズ・ホーム浪川大輔
ティムジョー・ティペット菊池康弘
ケイトアンナ・サワイ(澤井杏奈)喜多村英梨
リー(2015年)カート・ラッセル安原義人
メイカーシー・クレモンズ潘めぐみ
デュヴァルエリサ・ラソウスキ川﨑芽衣子

キャストのみの表記

及川いぞう、近内仁子、宮本充、廣瀬千夏、森永友基、村瀬歩、豊田茂、山本郁子

ざっくりした所感

出てきた宮本さん。あきらかに目力が異常な大佐。このあとちょろっと出てきて終わるモブか、それとも権力者としてリーの前に立ちはだかるかは定かではない。どちらにせよ多分味方にはならないだろう。とはいえ、役者はクリストファー・ハイアーダールだ。『スーパーナチュラル』で拷問悪魔のアラステアをやってた人だ。モブで終わるわけがない。ちなみにアラステアの吹き替えも宮本さんだった。今後も楽しみにしています。

ケイコ、フィールドワークする研究者の格好とは思えないぐらい服装がフォーマルだった。あんなスーツじゃ動きにくいし、ジャングルの中じゃ虫に噛まれるだろう。ビリーとえらい違いだった。あと、盆栽とか庭園とか西陣っぽい室内スリッパとか、日本に住んでても普段あまりみない和風テイストが散りばめられてて、日本の幻想って感じがした。街中は実際にロケしてたみたいだから、よく見る風景だったけど。でもあんな狭い住宅街に通行人そんなおらんやろとは思わんでもなかった。

ちなみに、2015年のリーを演じているカート・ラッセルと1950年代のリーを演じているワイアット・ラッセルは実の親子。似ているのは当然。

※公式に記載がないので推定

他の話へのリンク

第1話「余波」
第2話「旅立ち」
第3話「秘密とウソ」
第4話「パラレルとインテリア」
第5話「出口」
第6話「恐ろしい奇跡」
第7話「本物のメイはどうぞご起立を」
第8話「生得権」
第9話「世界軸/アクシス・ムンディ」
第10話「論理を超えて」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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