モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ 第1話「余波」【Apple TV+ドラマ】

『ガメラ3 邪神覚醒』と『キング・コング(2005)』しか見たことがないくらい怪獣ドラマに疎い自分がなぜ、『モナーク』を見る気になったのか。それはひとえに宮本さんの声が予告PVにちらっと出てたから。雰囲気を見るに2〜3話出れば良い方なんじゃないかと思いつつ、とりあえず全話見ることにする。

ざっくりした作品紹介

レジェンダリー・ピクチャーズが制作したモンスター・ヴァース『GODZILLA』『キングコング:髑髏島の巨神』『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』『ゴジラvsコング』をベースにしたゴジラのドラマシリーズ。2024年には『Godzilla x Kong: The New Empire』が公開を控えている。

 

怪獣出現によりサンフランシスコが大破した日「G Day」。その場に偶然居合わせたケイトは怪獣の恐怖を目の当たりにする。その数週間後、父ヒロシが飛行機事故で行方不明に。ケイトはヒロシの秘密を探るため、残された鍵を持ってヒロシが生活していたと思われるアパートを訪れるために日本へ向かう。そこでケイトが目にしたものは、ヒロシが築いたもうひとつの家庭だった…

ざっくりしたあらすじ※ネタバレ注意

1959年、カザフスタン。
軍人のリーと科学者のビリー、同じく科学者のケイコを乗せたオンボロ車が荒野を走っている。3人の目的は放射線による汚染が続く危険地域内に存在するはずのある生物を探すことだった。
目的地の立入禁止区域内で廃墟となった工場の街を見つける3人。探している生物は放射線を食べて生きていると言われており、その場所での放射線量は0。居る確率は高い。調べた結果、確かに街の地下には何かが存在したと思しき空洞があった。
その後、3人は巨大なサイロの中心部で50センチほどの大きさの卵を大量に発見する。ムートンの1形態だと推察したケイコはリーの制止を振り解き、卵の生体サンプルを摂るためにロープを伝って中心部に降りる。護衛のためリーも中心部に降りた。サンプルを取った直後に地割れが起きて卵たちが一斉に孵化する。ロープを伝ってビリーの元に戻ろうとするケイコとリーだったが、幼虫たちに襲われたケイコがロープもろとも中心部に開いた穴へと転落していった。

 

1973年、髑髏島。
軍隊が正体不明の物体と交戦中。惨劇の最中ひとりの老年の男がカメラに向かって語りかけている。
「未来のためにレガシーを残すことは可能だ」
男はその直後、蜘蛛型の巨大生物に断崖絶壁まで追い詰められ、持っていた鞄を海に放り投げた。死を覚悟したその時、別の昆虫型の巨大生物が地下から出現し、蜘蛛型の巨大生物と対峙する。2体の巨大生物は激闘の末海に転げ落ちていった。
九死に一生を得た男は波に流されていく鞄を見つめる。その鞄には「W・J・ランダ」と名前が記されていた。

 

2013年。
遠洋で漁をしていた漁船の網の中から鞄が見つかった。「Ⅹ」のようなマークが書かれた鞄を作業員が拾い上げる。

 

2014年、サンフランシスコ、G Day。
ケイトはスクールバスに乗って子どもたちを引率していた。橋を渡る途中で怪獣が出現し街を大破。橋も半分以上が崩れ落ちた。間一髪落下から逃れていたバスだったが、ケイトと数人の子どもが降りた直後に飛来してきた落下物の衝撃で地面が崩落。ケイトの目の前でバスは大半の子どもたちを残したまま転落した。
その5日後、避難キャンプでケイトは父親と再会するが、父はリノ行きのチケット2枚をケイトに手渡して理由も言わず去っていった。それから1週間後、アラスカの州警察から父の乗った飛行機が嵐で行方不明になったことが伝えられた。

 

2015年、東京。
ケイトは亡くなった父が生前所有していたアパートを調べるために日本へやってきた。そこで、父にもうひとつの家族がいることを知る。エミコと息子のケンタロウは突然現れたケイトの存在に驚くも、真実を知るためケイトから話を聞こうとする。
ショックを受けて立ち去ろうとしたケイトを引き止めるため、ケンタロウは父が生前使っていた仕事場にケイトを案内する。仕事場で隠し金庫を発見したふたりは、中から魚臭い古びた鞄と古い記録媒体を数本見つける。
ケンタロウはオーディオ機器に精通している友人のメイを頼る。渋々協力に応じたメイが記録媒体を調べたところ、中には大量の資料ファイルが保存されていた。その中には父の仕事場の壁に貼ってあった地図や、ケイトとケンタロウの共通の祖母ケイコの若かりし日の写真があった。

 

同日、モナークの研究所。
データ処理室のパソコンのひとつがアラートを出した。それを見たオペレーターが別の階にいた管理者らしき男ティムに報告する。逆探知で受信した場所が東京と知ったティムはオペレーターを部屋から追い出し、ある人物に電話で東京に行くよう指示する。

ざっくりした人物紹介と相関

ケイト・ランダ

演:アンナ・サワイ(澤井杏奈)
サンフランシスコのG Dayに居合わせた女性。死んだ父の秘密を探るため、日本にやってきた。

ケイコ

演:マリ・ヤマモト(山本真理)
科学者でモナークの関係者。パートナーであるビリーと共に巨大生物を調査している。怖いもの知らず。

ビリー

演:アンダーズ・ホーム
ケイコのパートナーで科学者。ケイコよりも慎重派。

リー

演:ワイアット・ラッセル
ケイコとビリーに同行している軍人。子どもは持たない主義らしい。

ケンタロウ

演:レン・ワタベ(渡部蓮)
ケイトが日本で出会った異父兄弟。ゲームのデザイナー。母のエミコとふたりで暮らしている。

メイ

演:カーシー・クレモンズ
ケンタロウの友人。古いオーディオ機器に精通している。フリーのゲームデザイナー。

ヒロシ

演:タケヒロ・ヒラ(平岳大)
ケイトとケンタロウの父親。モナークの関係者らしい。アラスカの飛行機事故で行方不明。

ティム

演:ジョー・ティペット
モナークに勤務している男。何やら野心めいたものがあるようだが。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
ケイトアンナ・サワイ(澤井杏奈)喜多村英梨
ケンタロウレン・ワタベ(渡部蓮)村瀬歩
リーワイアット・ラッセル日野聡
メイカーシー・クレモンズ潘めぐみ
ビリーアンダーズ・ホーム浪川大輔
ケイコマリ・ヤマモト(山本真理)田中理恵
ティムジョー・ティペット菊池康弘

キャストのみの表記

折井あゆみ、神尾佑、廣瀬千夏、みやざこ夏穂、山本郁子、樋山雄作、MAKIKO、近内仁子、酒元信行、山口協佳、石住昭彦、古谷陸、山本高広

ざっくりした所感

とりあえず人物紹介が中心で、ゴジラをはじめとする怪獣はほとんど出てこない。なんか冒頭にでっかい蜘蛛と昆虫が出てきたけど、レジェンダリーシリーズを見てる人ならお馴染みなんだろうか。あと、この作品に出てくる女性がみんな頑固なんだが、もっとバラエティに富んでていいんだよ。主人公が頑固だと話が進まないしね。

冒頭に生島ヒロシさんがタクシードライバー役で出てた。めっちゃ久しぶりに見た。もう70歳すぎてるだろうけど外見変わってない。声も変わってない。若い頃アメリカに住んでたとあって、英語も卒なく話してた。吹き替えは違う人の声だったけど。

平岳大さん、数年前に舞台で見た時はもっとシュッとシャープだったんだが、なんかこの作品では鬼気迫る感じで落武者ぽかった。そういえば平岳大さんが所属してる事務所って生島ヒロシさんが立ち上げた事務所なんだよな。だからカメオ出演してたのか、生島ヒロシさん。

ちなみにまだ宮本さんは出てこない。

他の話へのリンク

第1話「余波」
第2話「旅立ち」
第3話「秘密とウソ」
第4話「パラレルとインテリア」
第5話「出口」
第6話「恐ろしい奇跡」
第7話「本物のメイはどうぞご起立を」
第8話「生得権」
第9話「世界軸/アクシス・ムンディ」
第10話「論理を超えて」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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