近鉄電車には「観光特急あをによし」という特別列車がある。
かねてより、このあをによしに乗ってみたいと思っていたところ、ちょうど良いツアーを見つけたので予約して行ってきた。秋晴れすぎてむしろ暑いくらいの中、滅多に行かない奈良をそれなりに満喫してきた。
観光特急あをによし
1日2本しか走っていないらしい4両編成の観光列車「あをによし」。写真に写ってる人はたまたま写った知らない人。阪急電車みたいな色をしているけど、近鉄電車である。
側面はこんな感じ。まだデビューして数年しか経っていないので全体的に綺麗。難波から奈良まで約30分弱という短い時間しか乗れなかったのが残念。これが京都までなら1時間20分ぐらいあったんだけど。というか、これが今回の旅のメインだったから予想以上の短さにがっかりした。
内装はこんな感じ。人が多かったので椅子は写せかった。窓に向かって斜めに配置された椅子と垂直に配置された椅子があり、斜めに配置された方がゆったりと座れる。あと、出入り口付近には書籍が何冊か並んだライブラリーがある。
2号車は販売カウンターと家族連れ用の4人席があり、かなり広いスペースがとられている。
車内販売されていたビールとジュースとお菓子。お菓子はシェラトンのバターサンド。他にもクリアファイルやトートバックなどのグッズも販売されている。
今度乗るときは難波ー京都間でもっとゆっくり乗りたいものだ。
霊山寺とバラ園
奈良駅からバスで30分ほど行ったところにある霊山寺(りょうせんじ)。
小野妹子の息子とされる小野富人が閑居して薬草湯屋を立てて三尊像を祀ったのが起源とされる。
現在でもその薬草湯屋は存在するし、普通に入湯もできる。今回は入らなかったけど。
霊仙寺の本堂。国宝。
重要文化財の鐘楼。
奥まったところにあって誰も参拝してなかった重要文化財の鎮守十六所神社。
やたら高いところにあってやっぱり誰も参拝してなかった重要文化財の三重塔。めっちゃ蜘蛛の巣張ってた。
この霊山寺には平和を祈願したバラ園も併設されている。今が秋の見頃らしいので見てきた。
中には「これはバラなのか?」と思うものもあり、いろんな種類があるものだなぁと感心しながら20分程度ぐるっと歩いてきた。カフェや売店も併設されているので、寺を散策してからの休憩所にはちょうど良い。
キトラ古墳壁画体験館 四神の館
キトラ古墳の壁画修復の様子や、発掘から保護区に指定されるまでの経緯を映像化したドキュメンタリーが上映されてるシアターなど、キトラ古墳に待つわる情報がふんだんに展示されている。実際に壁画もみられる。
壁画のレプリカ(だと思う)。よく見ると天井と3方向に微かに絵が見える。四神とか獣頭人身の12支とか天文図とか書かれているらしい。
お昼ご飯
昼ごはんは橿原のホテルで古代米を使った鰻重と、奈良で作られた日本酒3種飲み比べ。
古代米は赤米で一見赤飯のようにみえるけど、どちらかというと玄米っぽい。小粒で歯応えがある。下戸なので日本酒は普段口にしないけど、3種類とも甘みがありながら個性があって美味しかった。個人的には御代菊が一番飲みやすかったかな。
藤原宮跡地のコスモス畑
藤原宮の大極殿跡の南に大きなコスモス畑が広がっている。10月上旬が見頃の早咲きゾーンと10月下旬以降が見ごろの遅咲きゾーンがあり、今はちょうど遅咲きゾーンが満開の時期だった。
とても綺麗でカメラ映えするスポットなのだが、バスを降りたところからコスモス畑まで徒歩で10分強。往復20分、見学時間は往復含め30分。つまり、実質10分程度しか見られないというわけで、ざっと写真を撮って5分程度眺めて帰るという、若干残念な感じになってしまった。もうちょっと見ていたかったねぇ。
青の交響曲
あをによしと同じ近鉄電車の観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」。
阿部野橋から吉野まで1日2往復しか運行していない、3両編成のレア電車である。青を基調にした車内はアンティーク調で統一してありモダンな雰囲気がある。
2号車に売店と自由に座れるスペースが設けられており、時間があればそこで飲み物を片手にゆったりと車窓を眺められる。同行者はビールを買い、自分はオリジナルのジュースを買った。あと、梅酒の飲み比べセット。梅酒ぐらいなら飲める。
お土産いろいろ
途中で買った旅のお土産。「ここで買わなくてもよくね?」って思わんでもないものも買ってしまう不思議。ちなみに売店でもタイトスケジュールで、レジに並んでいる間に時間が来てしまってちょっと遅れた。まぁ、ガイドさんもそこらへん考慮して行動しているから大事には至らなかったけど。
大事には至らなかったといえば、レジに並んでいたら前の人が貧血か何かで倒れたんだけど、その人が参加していたツアーは大変だったろうな…
あをによしのトートバッグ。家に貯まるトートバッグ。
キトラ古墳のトートバッグ。値段の割にはしっかりした生地を使っている。
道の駅で買ったお土産。赤いオクラって初めて見たんだけど、味は一緒なんだろうか…
バラ園で買った御朱印。バラのところが切り絵になってて凝ってる。
霊山寺の入場チケットと、あをによしと青の交響曲の記念乗車証。売店カウンターでもらえる。
「あをによし」と「青の交響曲」の売店で買ったビール。パッケージが可愛かったので瓶は取っておくことにした。
普段は一人旅だったり、誰かと一緒でも自分でプランを立てていくことがほとんどだけど、今回は珍しくう添乗員付きのツアーを利用してみた。やはり時間制限があるので、のんびり見て回ったり買い物ができないという点では、フリープランの方が良い。
しかしながら、歳をとると施設や食事の予約をしたり交通機関の時刻を調べたりするのが億劫になってくる。ツアーであれば添乗員に沿ってついていくだけで済むので、やはり年配の方に需要があるんだろう。今後も伸び代のある業界と言える。
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