宮本さん目当てで1話分だけ見た『アストリッドとラファエル』(NHKで放送)が思いのほか面白かったので、字幕ではあるがU-NEXTで第1シリーズを全部見た。
その後NHKで吹き替え版が再放送していたので全録。キャストを見たらゲストまでしっかりキャスティングされていた。そこは流石のNHK。NHK放送の吹き替え海外ドラマはソフト化や動画配信があまりされないので、録画するのがベター。
Contents
ざっくりした作品紹介
フランス制作の刑事ドラマ。抜群の洞察力と犯罪調査の知識を持つ文書係のアストリッドと、人一倍強い正義感と行動力を持つ警視ラファエルという対照的な二人が謎に包まれた事件を解決していく。
自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があり、成人後見人を必要とするアストリッド・ニールセンは犯罪資料局で文書係をしている。決めたルーチンを外れると混乱し、人と関係を築くのが難しいアストリッドだが、ずば抜けた洞察力と膨大な犯罪資料の知識があった。そのことに気がついたパリ警視庁の警視ラファエル・コストはアストリッドに捜査の協力を依頼する。
ざっくりしたあらすじ
「自閉症友好会 社会力向上サークル」の主催者、ウィリアム・トマの兄ポール・トマが急死した。葬儀にはアストリッドとラファエル、社会力向上サークルのメンバー、ポール・トマの同僚などが参列した。しかし、肝心の遺体が安置所から消えてしまう。ポール・トマの同僚のシャルル・テニーは、毒殺であることを隠すために遺体が盗まれたのだと発言する。
ポール・トマは大手食品添加物会社AFT社の薬品E-4171の危険性を警告していた。
ラファエルはE-4171の開発者ドゥクールが重要人物と睨んで捜査を開始する。ところが、ドゥクールはポール・トマの家で刺殺死体となって発見された。遺体にはウィリアムがポールのために用意した電車柄のネクタイが置かれていた。
今回のパズル:タングラム
正方形を5片の直角二等辺三角形と、1片の平方四辺形、1片の正方形に切り分けて、さまざまな形に組み合わせるパズル。出されたお題のシルエットと同じ形を先に作れたら勝ち。
今回の事件関係者
ポール・トマ
今回の被害者。医学専門の研究員。ウィリアム・トマの実兄。
ラヴァルダン
葬儀社で死体の防腐処理をしている。ポール・トマの担当だった。
シャルル・テニー
ポール・トマの同僚。
ドゥクール
医学教授。E-4171の開発者。何者かに殺害された。
オーギュスト・ルガニョール
AFT社の社員。ドゥクール教授の同僚。
ベレジン_28
ウィリアムの恋人。ダークウェブに精通している。本名カミーユ・ウィルコックス。
ざっくりした人物紹介と相関
アストリッド・ニールセン
演:サラ・モーテンセン
犯罪資料局で10年間務めている文書係。比喩や冗談は苦手。友達に嘘をついてはいけません。
ラファエル・コスト
演:ローラ・ドベール
パリ警視庁犯罪課の警視。アストリッドとは友達になったので物言いが少しキツくなった。アストリッドの母マチルドからある頼まれ事をされて困っている。
ニコラ・ペラン
演:ブノワ・ミシェル
ラファエルの相棒。ラファエルに対して強い愛情を抱いているが言い出せないでいる。
アルチュール・オンギャン
演:メレディン・ヤクビ
パリ警視庁犯罪課の警部補。ニコラのラファエルに対する気持ちに気づいており、早く告白するようニコラをけしかける。
ウィリアム・トマ
演:ジャン・ブノワ・スイル
アストリッドが参加する「自閉症友好会 社会力向上サークル」の主催者。自身も自閉スペクトラム症(ASD)の傾向がある。幼い頃は今と全く異なり、誰とも話さず癇癪を起こしては周囲を困惑させていた。
マチルド・ニールセン
演:エリザベス・モーテンセン
アストリッドの実母。アストリッドが幼い頃に家を出て行った。タングラム(おそらくパズル全般)が得意。
キャストと吹き替え
役名 | 役者 | 吹き替え |
アストリッド・ニールセン | サラ・モーテンセン | 貫地谷しほり |
ラファエル・コスト | ローラ・ドベール | 林真里花 |
ニコラ・ペラン | ブノワ・ミシェル | 川田紳司 |
アルチュール・オンギャン | メレディン・ヤクビ | 中村章吾 |
カール・バシェール | ジーン・ルイス・ガーソン | 藤真秀 |
アンリ・フルニエ | ウスキ・キアル | 佐々木睦 |
テオ | ティミ・ジョイ・マルボ | 大平あひる |
アンギュス・ニールセン | アリオシャ・イトビッチ | 前田一世 |
ウィリアム | ジャン・ブノワ・スイル | 粟野志門 |
キャストのみの表記
野沢由香里、渋谷はるか、槙野旦、宮本充、木村靖司、きそひろこ、荒井勇樹、川島得愛、俵木藤汰、木村雅史
ざっくりした所感
宮本充さん出演回。オーギュスト・ルガニョール役※。1話完結ミステリードラマのゲストで宮本さんが出てたら大体こういう役だよねっていう役柄。ほとんど出番がなくて残念。ただ、この回を見て『アストリッドとラファエル』を追いかけようと思ったので個人的には記念すべき回といえる。
ウィリアムのお兄さんのポール・トマ、目つきがめっちゃ険しい。多分笑ってても「怒ってる?」って聞かれるタイプだと思う。川島得愛さんの割とソフトな吹き替えだから※、そのギャップも印象に残る。
調べて知ったけど、マチルド・ニールセン役のエリザベス・モーテンセンってアストリッド役のサラ・モーテンセンの実母だったのか。フランスの俳優は親も俳優ってパターンがちょいちょい見られる。ちなみにラファエル役のローラ・ドベールの実父はセザール賞(フランス版オスカー)にもノミネートされた俳優の故パトリック・ドベール。
※公式に記載がないので推定
他の話へのリンク
第2話「Hantise 1/呪われた家 前編」第3話「Hantise 2/呪われた家 後編」
第4話「Chainon Manquant/ミッシング・リンク」
第7話「L’Homme qui n’existait pas/存在しない男」
第8話「La Mort et Compagnie/消えた遺体」
「アストリッドとラファエル 文書係の事件録 第8話「La Mort et Compagnie/消えた遺体」」への5件のフィードバック