サイロ 第6話「遺物」【Apple TV+ドラマ】

Apple TV+は定期的に宮本さんを起用してくれるのがありがたい。なにより、他の動画配信系に比べて吹き替えの質が安定しているし、知名度よりも役にあっているか否かを重視してキャスティングしているように見えるところが良い。

というわけで、今回はApple TV+の新作『サイロ』を追いかけることした。

ざっくりした作品紹介

原作はヒュー・ハウイー作のベストセラーSF小説『WOOL』。

有毒物質が蔓延し、荒廃したことにより地上で暮らせなくなった人類は、地下に巨大サイロを構築。140年前に反乱が起こり、反乱軍は以前のデータや本を全て廃棄。鎮圧された反乱軍は地上に追放され、140年前の過去を知るものたちも皆炭鉱に送られた。現在あるのは絶対不可侵な「協定」と呼ばれる規範。人々は司法部はじめ上層部の監視下で生活を送っていた。

ウール 上 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ウール 下 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ざっくりしたあらすじ

マーンズを殺害した犯人トランブルの殺害動機を探すために、トランブルが住んでいた部屋へと捜索に入るジュリエットとビリングス。ジュリエットはジョージが残した遺物の情報を得るため、トランブルの部屋に遺物を忍ばせてビリングスが発見するように仕向ける。

ふたりはトランブルの部屋から見つけた遺物(正確にはジュリエットが持っていた遺物)を司法部に提出し、「許しの日(住民が罰せられない日)」に遺物の調査をすることを提案する。司法部から許可を得たジュリエットは手始めに、マーンズとトラブルがあった塗装工のパトリック・ケネディに話を聞きに行く。ケネディからレジーナ・ジャクソンという名前を聞き出したジュリエットとビリングスは、早速彼女の部屋へと向かう。そこでジュリエットは、レジーナがジョージの元恋人だったことを知らされるのだった。

ざっくりした人物紹介と相関

ジュリエット・ニコルズ

演:レベッカ・ファーガソン

現在の主任保安官。元最下層の機械工。殺されたと思われる恋人のジョージが残した謎を明かすために保安官になった。しかし、元恋人と名乗るレジーナ・ジャクソンが現れたことにより、ジョージに抱いていた思いや信頼に揺らぎが生じる。

ポール・ビリングス

演:チナザ・ウチェ

マーンズの後任として着任した主任副保安官。司法部から推挙されたこともあり、ジュリエットからは信頼されていない。妻と娘がいる。公にはしていないが、病気(手指が震えることから神経性と思われる)を患っている。

シムズ

演:コモン

司法部の実力者。メドウズ裁判官の側近。ジュリエットとジョージの繋がりを疑っている。

バーナード

演:ティム・ロビンス

IT部門の部長。ジャンズ市長亡き後、代理の市長を務める。ことを荒立てないために立ち回り、時にはジュリエットに対して有利に事態が進むよう働きかけることもある。

マーサ・ウォーカー

演:ハリエット・ウォルター

機械工を取り仕切っている壮年の女性。ジュリエットが13歳で家を飛び出した時からずっと面倒を見ている。ジュリエットを心から心配している人物のひとり。

ルーカス

演:アビ・ナッシュ

夜のカフェテリアに度々現れる青年。各階にガールフレンドがいるらしい。何かとジュリエットを気にかけているが、目的は不明。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
ジュリエットレベッカ・ファーガソン佐古真弓
シムズコモン乃村健次
バーナードティム・ロビンス森田順平
マーサハリエット・ウォルター野村須磨子
ルーカスアビ・ナッシュ露崎亘

キャストのみの表記

きそひろこ、遠藤大智、露木徳幸、本名陽子、ボルケーノ太田、千田ミヤコ、清水優讓、武田太一、弘松芹香、罍陽子

ざっくりした所感

恋人だと思ってた男が実は自分を利用していただけかもしれないと思って任務を放棄しようとするジュリエットに対して発破をかけるマーサが結構熱血で、そんなキャラだっけかと思ってしまった。

この話のラストでジュリエットの部屋(元はホルストンの部屋)が監視されているとわかるシーンがある。しかし、ジュリエットが着任した時にホルストンが換気口に隠してた書類に関しては司法部が何も言及しなかったところを見ると、最近監視カメラをつけたということか。レジーナが「誰かに聞かれている」ことだけを気にしているってことは、市民にモニターや監視カメラという概念がないんだろうか。テレビがないみたいだから多分そうだろう。

というか、レジーナの部屋にジョージが残した重大な遺物があることを司法部が気づいてないなら、ジュリエットはわざわざそれを部屋まで持って帰らずに、確実に安全なレジーナの部屋で中身を見ればよかったんじゃねと思ってしまった。あるいは、マーサの部屋で。司法部に目をつけられてるのが分かってるなら自室では見ないだろうと思うんだが。

小説ならもっと細部が描かれているのかもしれないが、映像だと設定が分かりづらいのが難点。

他の話へのリンク

第1話「自由の日」

第2話「ホルストンの選択」

第3話「機械」

第4話「真実」

第5話「用務員の息子」

第6話「遺物」

第7話「炎の番人」

第8話「ハンナ」

第9話「逃走」

第10話「外の世界」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

「サイロ 第6話「遺物」【Apple TV+ドラマ】」への9件のフィードバック

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