サイロ 第5話「用務員の息子」【Apple TV+ドラマ】

Apple TV+は定期的に宮本さんを起用してくれるのがありがたい。なにより、他の動画配信系に比べて吹き替えの質が安定しているし、知名度よりも役にあっているか否かを重視してキャスティングしているように見えるところが良い。

というわけで、今回はApple TV+の新作『サイロ』を追いかけることした。

ざっくりした作品紹介

原作はヒュー・ハウイー作のベストセラーSF小説『WOOL』。

有毒物質が蔓延し、荒廃したことにより地上で暮らせなくなった人類は、地下に巨大サイロを構築。140年前に反乱が起こり、反乱軍は以前のデータや本を全て廃棄。鎮圧された反乱軍は地上に追放され、140年前の過去を知るものたちも皆炭鉱に送られた。現在あるのは絶対不可侵な「協定」と呼ばれる規範。人々は司法部はじめ上層部の監視下で生活を送っていた。

ウール 上 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

ウール 下 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

シフト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

シフト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

ダスト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

ダスト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

Amazon

ざっくりしたあらすじ

マーンズが自室で遺体となって発見された。死因は頭部打撲による頭蓋骨骨折。上層部はさっそく保安官にするつもりだったビリングスを主任副保安官として任命する。

また、上層部は市長とマーンズの死因を自然死として発表し、騒動を回避しようとしていた。ふたりを同じ墓地に埋葬するというジュリエットの提案に乗り、市長代理のバーナードはふたりを「恋人」として弔うことを決める。葬儀は無事執り行われ、形だけの平穏がサイロに戻った。

後日、ジュリエットは保安官の秘書をしているサンディから「ジョージの捜査を手伝う代わりに、マーンズを殺した犯人を探してほしい。司法部が無実の人間を犯人に仕立てる前に」と取引を持ちかけられる。

機転を効かして犯人を追い詰め、事件を解決したジュリエットだったが、それにより司法部との対立が一層深まることになり…

ざっくりした人物紹介と相関

ジュリエット・ニコルズ

演:レベッカ・ファーガソン

現在の主任保安官。元は機械工で下層階に住んでいた。直線的な物言いで敵を作りやすいタイプ。何事も一人で解決しようとするところがあり、その都度周囲の人間に諌められる。

サム・マーンズ

演:ウィル・パットン

サイロを管理する副保安官。ジュリエットに協力すると言っていた矢先に何者かによって殺害される。

シムズ

演:コモン

司法部の実力者。ジュリエットに対して敵意を剥き出しにしており、サイロの安定を守るためなら汚い仕事も請け負う。

バーナード

演:ティム・ロビンス

IT部門の部長。ジャンズ市長亡き後、代理の市長を務める。上層部の意見に追随しているように見えるが、それだけではない何かがありそうな発言をすることもある。

マーサ・ウォーカー

演:ハリエット・ウォルター

機械工を取り仕切っている壮年の女性。ジュリエットが13歳で家を飛び出した時からずっと面倒を見ている。ジュリエットを心から心配している人物のひとり。

ルーカス

演:アビ・ナッシュ

夜のカフェテリアに度々現れる青年。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
ジュリエットレベッカ・ファーガソン佐古真弓
シムズコモン乃村健次
バーナードティム・ロビンス森田順平
マーサハリエット・ウォルター野村須磨子
ルーカスアビ・ナッシュ露崎亘
マーンズウィル・パットン宮本充

キャストのみの表記

きそひろこ、清水優譲、武田太一、秋山絵理、松川裕輝、千田ミヤコ、橋爪千明、露木徳幸、弘松芹香、寺畠陸、ボルケーノ太田

ざっくりした所感

マーンズ、前回からの流れで助からないだろうなとはうすうす感じてたけどあまりにもあっさりすぎやしないか。今までストーリーを牽引してただけに余韻が全くなくて気の毒になってしまった。ジュリエットの機転で市長と一緒に埋葬してもらえたのは良かったかもしれないけど。

お焼香の代わりに齧ったリンゴを墓穴に投げ入れるっていうのは面白い発想だと思う。食いかけのものを投げ入れるってどうなの?って気がしなくもないけど、宗教的な色を出すのには効果的だった。さすがに遺体に向かって投げてる人はいなかったな。

ところで司法部の人たちが即物的すぎて、法を司る立場なのに脳筋なのかよってなった。「この時間(夜)は誰もいないからいい」みたいなこと言ってたけど今まで夜中に誰かが出歩いてるシーン、結構あったろ。ポーターとか。しかもあの螺旋状の作りだと、どこで誰かがこっそり見てても気が付かなそう。シムズにはもう少しスマートなところを見せてほしい。というか、ここの住人は情報漏洩のリスクマネジメントがなってなさすぎる。

他の話へのリンク

第1話「自由の日」

第2話「ホルストンの選択」

第3話「機械」

第4話「真実」

第5話「用務員の息子」

第6話「遺物」

第7話「炎の番人」

第8話「ハンナ」

第9話「逃走」

第10話「外の世界」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

「サイロ 第5話「用務員の息子」【Apple TV+ドラマ】」への8件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です