「エクストラポレーションズ すぐそこにある未来」映画だと思ってたらドラマシリーズだった。登場人物が多い上に複数の時代に分かれているようなので、理解向上のためにメモを残しておこう。
Contents
ざっくりしたテーマ
少し未来の話。現代では(技術的には可能かもしれないが)普及していないテクノロジーの描写があるのでSFという括りになると思う。地球の気温上昇、海面上昇、大気汚染、各地で発生する大規模な山火事や洪水、飢饉、権利の局地集中化、宗教、家族関係など、幅広い問題を取り扱っている。
ざっくりしたあらすじ
2070年。
ティーンエイジャーの少女が彼氏と思しき青年とライブハウスで、あるシンガーの曲を聴いている。そこに割って入る壮年の男性。少女に対してすぐに止めるよう強く告げる。少女が渋々ながら了承すると、ライブハウスもシンガーも青年も消えて電子パネルだけの空間だけが残った。全ては仮想空間の産物だったのだ。
壮年の男性はニコラス・ブルトン。大企業アルファのCEO。少女の名はデシマ。ニコラスの娘である。彼女が聴いていたのはタイロン・ダウンスというシンガーで、彼は影響力のある環境活動家でもあった。
ふたりの元に1枚の書状が届けられる。それは国際刑事裁判からニコラス・ブルトンに対する逮捕状だった。
ロンドン。アルファ社の会議室でマーサ・ラッセルと弁護士のターナーが話し合っている。ニコラスが「ecocide(環境破壊罪)」逮捕されてアルファ社のCEOを辞任した今、次のCEOがマーサに決定した。
場所は変わって、とある個人宅。ニコラスの裁判を担当する検事ルーシー・アドボがタイロン・ダウンスと今回の裁判について語り合っている。
数日後、オランダのハーグ。国際刑事裁判所ではニコラスの初公判が開始されようとしていた…
ざっくりした人物紹介と相関
ニコラス(ニコライ/ニック)・ブルトン
演:キット・ハリントン
コングロマリット大企業アルファ社の元CEO。環境破壊罪で国際刑事裁判にかけられている。
デシカ
演:リリー・ブキャナン
ニコラスの養女。AIのメイドと共に屋敷で暮らしている。ニコラスはデシカの存在を公にしていない。
ルーシー・アドボ
演:マーミーヤ・ボアフォ
ニコラスの裁判を担当する検事。ニコラスを弾劾することに対して個人的な思い入れがある。
マーサ・ラッセル
演:ダイアン・レイン
アルファ社の現CEO。7年前にジョナサン・ショパンが以前担当していたニューコメン計画を引き継いだ。
ターナー
演:マレー・バートレット
ニコラスの専属弁護士。ニコラスとマーサの繋ぎ役であり、アルファ社のあらゆることを熟知している。しかし、デシカのことは知らされていなかった。
タイロン・ダウンス
演:ベン・ハーパー
ミュージシャン。熱心な環境活動家でもあり、非常に強い影響力を持っていた。
レベッカ・シアラー
演:シエナ・ミラー
アルファ社の子会社「メナジェリー2100」の元職員。今回の裁判で「大型生物の遺伝子知的所有権」に関する証人として召喚された。
ジョナサン・ショパン
演:エドワード・ノートン
アルファ社の元職員。今回の裁判で「ニューコメン計画(二酸化炭素を除去する装置の開発)」に関する証人として召喚された。
キャストと吹き替え
役名 | 役者 | 吹き替え |
ニコラス・ブルトン | キット・ハリントン | 川本克彦 |
ルーシー・アドボ | マーミーヤ・ボアフォ | 庄司宇芽香 |
マーサ・ラッセル | ダイアン・レイン | 桜岡あつこ |
ターナー | マレー・バートレット | 田村真 |
キャストのみの表記
杉崎亮、初村健矢、岡田幸子、山口恵、秋保佐永子、宮本充、黒木彩加、岡部悟、町本成史、五十嵐文奏、富岡泰崇、伊吹茅紘、宮内敦士、上田晴美、田村睦心
ざっくりした所感
シーズンフィナーレ。今までのストーリー全てに絡んでいたアルファ社のCEOニコラス・ブルトンが裁判にかけられる。第1話から33年が経っていて、一応特殊メイクで老化現象を表しているものの、正直何歳設定なのかわからない。別の役者を使っても良かったのでは?と思わなくもないが、ストーリーが続いていることを象徴するためにも同じ役者を使いたかったのかもしれない。
でもそのおかげで宮本さんのエドワード・ノートンが見られたのである意味では良かった。個人的に宮本さんは弁護士か被告人の役が多いイメージなので証人ポストは珍しい気がする。退出させられたけど。
フィナーレとして良かったかというと若干微妙。ニコラス側の弁護士を露悪的に描いていたり、かなり強引と思える展開だったり、まとまりに欠けていた気がする。結局当初の罪状ではだいぶ無理があったし。
でもまぁ、全話通して見て面白いと思える部分もあったので、最後まで見て良かったと思う。
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他の話へのリンク
第8話「2070年:環境破壊罪」
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