12月に入ってまもなく、近くに用事があったので有馬温泉に行くことにした。今までも何度か行ったことがあり電車で行くことが定番だったのだが、今回は直前の用事との兼ね合いでバスを使うことに。正直、バスは使い慣れていないので目的の車に乗れるだろうかとハラハラしたが、今回利用した「さくらやまなみバス」は車体にでかでかと名前が書いてあったので間違えずにすんだ。ありがとう、助かりました。
ちょっと長くなったので今回は前後編に分けることにした。今回は前編。
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さくらやまなみバスで有馬に到着
六甲の山道で揺られて若干酔いつつ、正午頃に無事バス停「太閤橋」に到着した。平日とあって観光客は想像していたよりも少なめ。それでもインバウンドの観光客は多い。
こちらはバス停のすぐそばにあった「袂石」。
その昔、道場城の殿様からいきなり白羽の矢を射られた山の女神「熊野久須美」が逃げる時に袂の石を投げ返した。その石が成長(?)して高さ約5m、周囲約19m、重さ約130トンの大石になったらしい。
太閤橋を渡って有馬川を温泉街の方に向かって歩くと、見えてくる秀吉の奥方「ねねの方」の銅像。相変わらずの賑わいで、観光客が記念写真を撮ろうと頑張っていた。
ねね像の周りにだけ狙ったように真っ赤な紅葉が広がっていた。意図的に赤くなる種類の木を植えているのだろう。
町並みは以前と変わらず。観光地然とした店舗が建ち並ぶ区画はほかの観光地と比べて小ぶりなので、2時間もあれば余裕でぐるりと見て回れる。入り組んだ場所も多く、隠れた名店もあるので、探索するにはちょうど良い。ただ、基本的に山の斜面に建っている町なのでアップダウンが激しく、疲労度は平地のそれと比べものにならない。足腰がしっかりしているうちに行きたい場所である。
食べ歩きに最適な軽食色々
晩ご飯をちょっと奮発する予定だったので、昼ご飯は軽めに。食べ歩きをしながら町を見つつ、次の目的地である瑞宝寺を目指すことにした。でも、考えてみると食べ歩きで買った合計金額って、お店に入ってランチを食べた場合の金額とあまりかわらないんだよな。
有馬庵の「ありまん」
イノシシ肉と山椒を使った珍しい肉まん。出来立てでめっちゃ熱々なので落とさないよう注意が必要。餡がもっちりペースト状で、個人的にはもっと固形の肉があるとうれしかった。イノシシ肉の風味もあまり感じられなくて残念。サイズはちょうど良い。食べ歩き商品はスイーツ、揚げ物が大半なので「甘いの苦手」「揚げ物苦手」な人にはちょうど良いと思う。イートインスペースもあり、かき氷も売ってる。あと、珍しいレトルトカレーとかも売ってる。
すぐそばに金の湯があり、無料の足湯があるのでゆったり足を浸しながら食べた。温泉地ならではの楽しみ方。
竹中商店の「メンチカツ」と「コロッケ」
街の中心部に程近い場所にある精肉店。割と有名なお店なので、常時5組以上並んでいる印象。お店の人も慣れたものですごいスピードで売り捌いていくので、並ぶ時間は短め。
コロッケはジャガイモの甘みがぎっしりつまって揚げたてのサクサク。食べ歩きにちょうどいいサイズである。メンチカツは肉のうまみがぎゅっと詰め込まれていて食べ応えがある。冷めないうちにどうぞ。ほかにも牛串や豚串も売ってる。ちょっと値は張るけど、興味のある人は是非。
湯の花堂本舗の「なま炭酸せんべい」
食べる予定はなかったけど、瑞宝寺から戻ったあとにチェックインまでの時間が空いたので、「なま炭酸せんべい」を食べに駅の方まで戻って湯の花堂本舗に行ってきた。ここの炭酸せんべいは「生」と銘打っているが実際は焼いている。焼いて5秒以内に食べないと堅くなるので、店員に急かされる。2枚で100円なのだが、1枚目で焼き台の人がちょっと手間取ったので受け取った頃にはすでに3秒ぐらい過ぎてた。ギリ柔らかかった。
秘密のみたらし団子。の「みたらし団子」
次の日の午後に食べたみたらし団子。「秘密のみたらし団子。」という店名だけあって、店の場所は奥まった路地にある。ちょっとわかりづらい。その場で焼いてくれるので、できたてほかほか。テイクアウトはもちろん、店内でも食べることができる。シンプルなみたらしだんごのほかにも、あんこがついたりクリームがついたり種類が豊富なので、時間に余裕がある人は店内での飲食もおすすめ。雰囲気良し。
瑞宝寺公園
紅葉の名所としても知られている瑞宝寺公園。
紅葉の名所としても知られている瑞宝寺公園。温泉街から少し離れた場所にある。大体上り坂なので、距離の割にしんどい。紅葉は見頃を少し過ぎたようで、やや枯れ木模様ではあったが十分に楽しめた。観光客はそれなりにいるものの、町から離れた場所にあるので比較的静か。整備された公園、というよりは適度に放置された空間という感じで、山道との境目が曖昧になっている。うっかり奥まで行こうものなら迷いそうになるので、区画内で紅葉を楽しむことにした。区画内にもいろいろな石碑や旧跡があるので探してみるのも面白い。
「瑞宝寺歴代之塔」明治6年に廃寺となるまでに務めた歴代住職の塔。今でも花が供えられている。
「石の碁盤」豊臣秀吉が紅葉を愛ながらこの碁盤を囲んで楽しんだらしい。よく見ると碁盤の目のような線があるようなないような。
真ん中に見えているものが多分「太鼓滝」。どうやら近くに行くこともできるようだが、登山用の装備が整っていない上に歩いてきた疲労が膝に蓄積されていて、下手に獣道を歩くと足首をひねりそうなのでやめた。でもせっかくなので動画は撮っておいた。
今年は気温が高かったこともあって、紅葉がまだ残っていて綺麗だった。本当に運が良い。
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