おすすめ吹替作品

吹替声優勝手におすすめ出演作品 第7回「佐藤せつじさん」

個人的にお気に入りの吹替声優をピックアップし、出演作品を勝手におすすめするよ。自分が見た作品を元に記載しているので、どんどん追加するかも。

第7回目は、真面目な演技もどこか緩い雰囲気が漂う、アンバランスさが絶妙な佐藤せつじさんの出演作品をご紹介。

簡単なプロフィール

生年月日:1974年12月6日
出身地:東京都
所属:演劇集団 円
 

犯罪都市 THE ROUNDUP

マ・ドンソク主演のアクションサスペンス『犯罪都市』の続編。人気シリーズとして確立し2023年に公開された第3弾『犯罪都市 NO WAY OUT』は韓国で興行収入100億円(日本円に換算)を突破、さらに第4弾の公開も控えている。

ベトナムから犯罪者の引き渡しのため、衿川署強力班に引き取りの任務が与えられる。チョン班長は強力班随一の暴れん坊マ・ソクト刑事を連れて(旅行気分で)ベトナムに向かう。ちょうどその頃、ベトナムでは裕福な韓国人観光客を狙った誘拐殺人事件が発生していた。凶悪な誘拐犯カン・ヘサンの存在を知ったマ刑事は大使館職員やチョン班長の制止を振り切って捜査を開始する。

チャン・イス

演:パク・ジファン
前作からの登場人物。朝鮮系中国人でマフィアのボスをしていた。現在は港湾で国際結婚詐欺の斡旋をしている。裏業界に精通していることからマ刑事から良いようにこき使われている。

警察ドラマによくある便利屋ポジション。めちゃくちゃ愚痴りながらもちゃんといい仕事をする憎めない小悪党で、佐藤さんの演技の幅の広さを実感する。

キャスト

マ・ソクト(マ・ドンソク):小山力也
カン・ヘサン(ソン・ソック):三上哲
チョン・イルマン(チェ・グィファ):西村太佑
チャン・イス(パク・ジファン):佐藤せつじ
オ・ドンギュン(ホ・ドンウォン):土田大
 

グランド・ブダペスト・ホテル

架空の国ズブロフカ共和国にある老舗ホテル「グランドブダペストホテル」を舞台にしたサスペンスコメディ。監督・脚本は『ダージリン急行』『ムーンライズ・キングダム』のウェス・アンダーソン。

ある偉大な作家の本を手にした読者が、作家の胸像の前で著書の『グランド・ブダペスト・ホテル』を読み始める。1985年、作家はビデオレターでこの本が書かれた経緯を語り始める。1968年、若かりし日の作家はズブロフカ共和国にある老舗ホテル「グランドブダペストホテル」に宿泊した際、オーナーであるゼロ・ムスタファから伝説のコンシェルジュの話を聞く。1932年、「グランドブダペストホテル」にロビーボーイとして雇われた移民の青年ゼロは初老のコンシェルジュ、グスタヴ・Hと出会いマダム・Dの死を巡る騒動に巻き込まれる…

ゼロ

演:トニー・レヴォロリ
戦争で家族を失いズブロフカにやってきた移民(ほぼ難民)の少年。憧れのグランド・ブタペスト・ホテルにボーイとして雇われ、カリスマコンシェルジュのグスタヴに気に入られてホテルマンとしてのイロハを叩き込まれる。

ウェス・アンダーソン作品に出てくるキャラクターって感情の起伏が極端に激しいか、表情にあまり出てこないかのどちらかだと思っている。少年時代のゼロは後者。淡々とグスタヴに従い最善を尽くす。真面目さと頼りなさが混在する、まさに佐藤さんに似合いのキャラクターだと思う。

キャスト

ムッシュ・グスタヴ・H(レイフ・ファインズ):木下浩之
ミスター・ムスタファ(F・マーリー・エイブラハム):岩崎ひろし
若き日の作家(ジュード・ロウ):浜田賢二
ゼロ(トニー・レヴォロリ):佐藤せつじ
 

イカゲーム

世界的に爆発的なヒットを記録し社会現象を巻き起こした韓国発のNetflixオリジナルドラマ。子どもたちの遊びをモチーフにしたサバイバルゲーム「イカゲーム」に参加した主人公ソン・ギフンが様々な背景を持つ他の参加者たちと反発し、協力しながら生き残りをかけて戦う。

無職、金なし、趣味はギャンブル。母親のスネを齧り、離婚した相手の元にいる自分の子供にプレゼントも買ってやれないソン・ギフン。そんなある日、ギフンはスーツを着た男にメンコ勝負を挑まれる。勝てば大金が得られると言われ、訝しみながらも勝負を受ける。負け続けてビンタを喰らいながらも最終的に勝利し多額の金を得たギフンは、男からさらに大金を得るチャンスがあると名刺を渡される。そのゲームに参加することが何を意味するのか。何も知らないギフンは名刺の番号に電話をかけた…

アリ・アブドゥル

演:トリバティ・アヌファム
妻と子どもを連れてパキスタンから来た出稼ぎ労働者。工場で働いているが賃金をまともに払ってもらえず貧窮している。成人男性を片手で持ち上げられる程の怪力の持ち主。温厚で人が良い。

殺伐とした世界における清涼剤であり癒しの存在アブドゥル。佐藤さんの声と相まってイノセントな雰囲気がよく出ていた。本人に落ち度はないのに人生ハードモードのキャラを見るのは本当に辛い。それゆえに「ビー玉遊び」は泣いた。

キャスト

ソン・ギフン(イ・ジョンジェ):坂詰貴之
チョ・サンウ(パク・ヘス):中川慶一
カン・セビョク(チョン・ホヨン):國立幸
オ・イルナム(オ・ヨンス):伊藤和晃
アリ・アブドゥル(トリバティ・アヌファム):佐藤せつじ
 

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース

『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。今回は多次元のスパイダーマンたちが集結し活動する「スパイダー・ソサエティ」で起こる騒動を中心に、マイルズがスパイダーマンになった本当の原因が明かされる。さらに後編となる『スパイダーマン:ビヨンド・ザ・スパイダーバース』の公開(時期は未定)も決まっている。

スパイダーマンだったピーター・パーカーの意志を継いだ少年マイルズ・モラレス。学生とスーパーヒーローの2重生活をなんとかこなしていたマイルズだったが、空間に穴を開ける力を持つ能力者スポットとの戦いで家族との約束を守れず外出禁止を命じられる。マイルズが自室のベッドで寝ていると突如部屋の空間に歪みが生じ、かつての仲間グウェンが現れた。グウェンとの再会を喜ぶマイルズだったが、グウェンはなにか隠し事をしているようで…

パヴィトラ・プラバカール/スパイダーマン・インディア

原音:カラン・ソーニ
Earth-50101のスパイダーマン。渋滞だらけの街ムンバッタン(ムンバイとマンハッタンを掛け合わせた造語)に住んでいる。スパイダーソサイエティの他のメンバーとは異なり蜘蛛に噛まれて能力を得たのではなく、古代のヨギによって蜘蛛の力を与えられた。手首にはめたリングを中国独楽のように回して飛び道具にしている。「Chai-tea」と言われると強めに間違いを指摘してくる。

軽いノリと早口が特徴のティーンエイジャー。楽天的でちょっと未熟な感じが佐藤さんの言い回しにぴったりでとてもよい。コスチュームと武器のデザインもキャラクターも個人的に一番好き。

キャスト

マイルズ・モラレス/スパイダーマン(シャメイク・ムーア):小野賢章
グウェン・ステイシー/スパイダーグウェン(ヘイリー・スタインフェルド):悠木碧
ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099(オスカー・アイザック):関智一
ジェシカ・ドリュー/スパイダーウーマン(イッサ・レイ):田村睦心
ホバート・“ホービー”・ブラウン/スパイダーパンク(ダニエル・カルーヤ):木村昴
パヴィトラ・プラバカール/スパイダーマン・インディア(カラン・ソーニ):佐藤せつじ
 

セントラル・パーク

Apple TV+オリジナルのミュージカルアニメ。全3シーズン。作中でバーディーを演じているジョシュ・ガッドが制作に関わっている。

視聴者に向かって語りかけるストーリーテラーのバーディーの目を通して、セントラルパークのパークマネージャーでありパーク内のエデンデール城に住むオーウェン・ティラーマンとその家族の日常を描いたミュージカルアニメ。
セントラルパークの向かいにあるブランデンハムホテルのオーナー、ビッツィー・ブランデンハムから公園買収の圧力をかけられながらも、オーウェンは公園を存続させるべく日夜奮闘する。

エルウッド

原音:ロリー・オマリー
セントラルパークのパークリーダー。独創的な発想力と想像力の持ち主でマネージャーであるオーウェンは少々彼を持て余し気味。ギターが得意。実はダンスの才能がある。パーク内で見つけたミミズにダイアンという名前をつけて飼育している。

佐藤さんの演技により、原音よりもキャラの味付けが濃くなっている。見るほどに味わい深いエルウッド。Appleオリジナル作品全体的に言えることだが翻訳にかなり気合が入っており、特にエルウッドのセリフは現代の流行り言葉を取り入れていることが多い。もしかしたら佐藤さんのアドリブかもしれない。シーズン3でキャンセルされたことをこの記事を書いてるときに初めて知ってショックを受けている。

キャスト

オーウェン(レスリー・オドム・Jr):津田英佑
ペイジ(キャスリン・ハーン):壹岐紹未
バーディ(ジョシュ・ギャッド):武内俊輔
ビッツィー(スタンリー・トゥッチ):平林剛
ヘレン(ダヴィード・ディグス):宮本充
エルウッド(ロリー・オマリー):佐藤せつじ

 

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木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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