おすすめ吹替作品

吹替声優勝手におすすめ出演作品 第3回「中村章吾さん」

個人的にお気に入りの吹替声優をピックアップし、出演作品を勝手におすすめするよ。自分が見た作品を元に記載しているので、どんどん追加するかも。

第3回目は、シリアスからコメディーまで幅広くご活躍の中村章吾さんの出演作品をご紹介。

生年月日:1986年
出身地:鹿児島県鹿児島市
所属:プロダクション・タンク

神話クエスト:レイヴンズ・バンケット

Apple TV+で配信されているオリジナルドラマシリーズ。
MMORPG「神話クエスト」のゲーム制作会社を舞台にした職場シットコム。「アサシンクリード」などを手掛けるゲーム会社「Ubisoft」の映像部門が制作に関わっており、ドラマ内のゲーム映像の質がとても高い。基本1話完結で気軽に見られるところがポイント。作品の評価も総合的に高い。自己中心的なディレクター、わがままなエンジニア、腹黒い財務担当、サイコパスなアルバイトなど、それぞれのキャラ個性が際立っている。

中村さんはデヴィッド・ホーンズビー演じるデヴィッドの声を担当している。

ゲームの製作総指揮であるにも関わらず、人に流されやすく決断力に欠けるため誰からもリスペクトされていない。個性が強すぎる部下たちに良いように扱われる不憫な上司を、中村さんはコミカルに演じている。

キャスト

イアン・グリム(ロブ・マケルヘニー):阪口周平
ポピー(シャーロット・ニクダオ):許綾香
デヴィッド(デヴィッド・ホーンズビー):中村章吾
ブラッド(ダニー・プディ):川原元幸

オリエント急行殺人事件

2017年制作のミステリー映画。言わずと知れたアガサ・クリスティ原作。監督・主演はケネス・ブラナーが務める。知名度の高い出演者を揃えた話題作。

中村さんはマヌエル・ガルシア=ルルフォ演じるマルケスの声を担当している。

自動車のセールスマン。口が重く生真面目なキャラクターが多い中、マルケスはセールスマンらしくお調子者で口が軽い。マヌエル・ガルシア=ルルフォの人の良さそうな外見に中村さんの明るい芝居がよく合う。

キャスト

エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー):草刈正雄
ピラール・エストラバドス(ペネロペ・クルス):高橋理恵子
ゲアハルト・ハードマン(ウィレム・デフォー):家中宏

ビニアミノ・マルケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ):中村章吾

ギリシャに消えた嘘

2014年に制作されたパトリシア・ハイスミス原作のミステリー映画。

ギリシャでツアーガイドをしながら、時折観光客相手にケチな詐欺をして稼いでいる青年ライダル(オスカー・アイザック)は、魅力的な紳士マクファーラン(ヴィゴ・モーテンセン)と彼の美しい妻コレット(キルスティン・ダンスト)と知り合い、懇意になる。しかし、この夫婦には誰にも言えない秘密があり、ある夜、ライダルは彼らのトラブルに巻き込まれることになる…

中村さんはオスカー・アイザック演じるライダルの声を担当している。

謎めいた夫婦に心惹かれる青年ライダル。彼自身にも誰にも明かさない過去があり、全編通して思い詰めたような表情を見せる。何を考えているのか、どこか掴めない不思議な雰囲気を纏ったライダルが中村さんの声に合っている。

キャスト

チェスター・マクファーランド(ヴィゴ・モーテンセン):てらそままさき
コレット・マクファーランド(キルスティン・ダンスト):園崎未恵
ライダル(オスカー・アイザック):中村章吾

だめんず・コップ2

2018年に制作されたコメディ映画。前作「だめんず・コップ」は吹き替えなし。前作の人気に後押しされ16年ぶりに作られた続編。

ある事件をきっかけに仕事を失ったアメリカのハイウェイ・パトロールチーム5人組。そんな彼らに職場復帰の機会が訪れる。それは、アメリカの土地だと判明した現在カナダが管理している土地を、カナダの騎馬警察から引き継ぐだけの単純な任務だった。しかし、アメリカ人に対する反感が多い土地で、そう簡単に物事が進むはずもなく…

中村さんはスティーブ・レミー演じるマックの声を担当している。

アクの強いハイウェイ・パトロールチームの中でも常識人でツッコミ役のマック。吹き替えを担当している他のメンバーが全員、中村さんよりも15〜35歳以上も年上という中で、全く引けを取ることなく役に馴染んでいる。特に安原義人さんが声を担当するフォスターとの掛け合いが抜群に良い。

キャスト

ソーン(ジェイ・チャンドラセカール):斉藤次郎
フォスター(ポール・ソーター):安原義人
ラビット(エリック・ストルハンスク):宮本充
マック(スティーブ・レミー):中村章吾
ファーバ(ケビン・ヘファーナン):丸山壮史
オヘイガン(ブライアン・コックス):浦山迅

7月22日

2011年7月に発生したノルウェー連続テロ事件を元に制作されたドラマ映画。事件後の実行犯・警察・政府・弁護士・被害者・被害者遺族にスポットを当てた重厚な作品。

2011年7月22日、ウトヤ島ではノルウェー労働党青年部の集会が行われていた。そこにいたのは約700人の青年。同日、ノルウェー人の青年ブレイビクは午後3時ごろ、オスロにある法務・警察省庁舎の付近で車に積んだ爆発させた。その後、警察官を装い複数の武器を持ってウトヤ島に上陸。午後5時ごろに銃を乱射し、60人以上を殺害した。ブレイビクが逮捕された直後、弁護士ゲイル・リッペスタッドの元に「ブレイビクが名指しで弁護を依頼している」と電話が入る…

中村さんはアンデルシュ・ダニエルセン・リー演じるアンネシュ・ベーリング・ブレイビクの声を担当している。

テロの実行犯。確固たる自分の考えを持ち、そのためならば他者の犠牲を惜しまない。全く意思疎通ができないという点も含め、罪悪感を持たない人間ほど厄介な人物はいない。中村さんの淡々とした芝居でさらに底知れぬ恐怖感が倍増する。

キャスト

アンネシュ・ベーリング・ブレイビク(アンデルシュ・ダニエルセン・リー):中村章吾
ゲイル・リッペスタッド(ヨン・オイガーデン):佐々木睦
スヴェイン(ソルビョルン・ハール):志村知幸
ヴィリャル(ジョナス・ストランド・グラヴリ):榎木淳弥

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。