おすすめ吹替作品

吹替声優勝手におすすめ出演作品 第1回「伊藤和晃さん」

知名度があまり高いとは言えない洋画の吹替。
誰が吹き替えているかを知ることで、洋画の楽しみがもっと膨らむと思っている。

そこで、個人的にお気に入りの吹替声優をピックアップし、出演作品を勝手におすすめする。自分が見た作品を元に記載しているので、どんどん追加するかも。

第1回目は、ウィットに富んだ知性的なキャラクターが非常に似合う穏やかな声が特徴の伊藤和晃さんの出演作品をご紹介。

生年月日:1950年10月15日
所属:劇団昴

イカゲーム

Netflixオリジナルの韓国ドラマ。

SNSでも話題騒然となったサバイバルドラマで、配信直後から世界中で爆発的な人気を博し第2シリーズも製作が決定している

大金か死か、それとも権利を放棄するか。456人の参加者が自身の欲望と倫理観を天秤にかけながらゲームに参加する。

伊藤さんはオ・ヨンス演じるオ・イルナム(No.001)の声を担当している。

脳腫瘍を患い、やや痴呆が進んでいる老人。他の参加者と異なり死への恐怖がなく、ただ純粋にゲームに没頭する。

この作品の中核を担うおじいちゃん。表情の全てがフォトジェニックで見ていて飽きない。この人がいるからこそ、この作品が格段に面白くなった。主人公のギフンとの掛け合いで感情が揺さぶられるのでぜひ見てほしい。

キャスト

ソン・ギフン(イ・ジョンジェ):坂詰貴之
チョ・サンウ(パク・ヘス):中川慶一
カン・セビョク(チョン・ホヨン):國立幸
オ・イルナム(オ・ヨンス):伊藤和晃

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

イギリス製作のタイムスリップSF映画。

21歳の誕生日を迎えたティムは、父親(ビル・ナイ)から「一族の男性は過去に戻ることができる」というにわかには信じられない秘密を打ち明けられる。ティムはこの能力を使って、自分の恋愛を成就させることを思いつくが…

伊藤さんはビル・ナイ演じるティムの父親の声を担当している。

ビル・ナイの飄々とした演技が存分に堪能できる作品。不器用に人生を何度も繰り返す息子を見守る父親像に伊藤さんの声がぴったり合う。

キャスト

ティム・レイク(ドーナル・グリーソン):亀田佳明
メアリー(レイチェル・マクアダムス):渋谷はるか
ティムの父(ビル・ナイ):伊藤和晃
ティムの母(リンゼイ・ダンカン):高島雅羅

スーパーノヴァ

イギリス製作のヒューマン映画。コリン・ファース、スタンリー・トゥッチ主演。

20年以上交際を続けてきたパートナー、タスカー(スタンリー・トゥッチ)を襲う苦しい現実と向き合うことになったサム(コリン・ファース)。思い出の地を巡る旅の果てに、サムはある決断を迫られる。

伊藤さんはスタンリー・トゥッチ演じるタスカーの声を担当している。

苦い思いを秘めつつ、パートナーであるサムにそれを見せまいとする仕草や表情がなんとも切ない。穏やかでウィットに富んだキャラクターが本当によく合う。ふたりが佇むイギリス湖水地方の風景も美しいので是非見てほしい。

キャスト

サム(コリン・ファース):井上和彦
タスカー(スタンリー・トゥッチ):伊藤和晃
リリー(ピッパ・ヘイウッド):松岡洋子

デアデビル

Netflixからディズニーに移行したMCUドラマ作品。

幼い頃に事故で視力を失った弁護士のマット・マードックは、視力と引き換えに得た超感覚を武器にして、ヘルズキッチンに潜む犯罪者たちに戦いを挑む。

伊藤さんはマットの師匠スティックを演じるスコット・グレンの声を担当している。

主人公マットのメンター的立場というだけあってめっちゃ強い。口は悪いが達観しており、無知だった頃のマットを力強く導く。今まで紹介した伊藤さんボイスのキャラの中ではちょっと異質。

デアデビル、暴力描写が若干グロいけどストーリーが面白いのでおすすめ。

キャスト

マット・マードック(チャーリー・コックス):内田夕夜
カレン・ペイジ(デボラ・アン・ウォール):木下紗華
ウィルソン・フィスク(ビンセント・ドノフリオ):乃村健次
スティック(スコット・グレン):伊藤和晃

から騒ぎ

1993年に米英合同で製作されたシェイクスピア原作のロマンチックコメディ。

シチリア島のメッシーナを舞台に、クローディオ(ロバート・ショーン・レナード)とヒーロー(ケイト・ベッキンセイル)、ベアトリス(エマ・トンプソン)とベネディック(ケネス・ブラナー)という二組の男女を中心にした恋と策略が繰り広げられる。

伊藤さんはマイケル・キートン演じるドグベリー巡査の声を担当している。

ドグベリー巡査はシェイクスピア作品ではお馴染みの道化ポジションのキャラクター。当時のギトギトしたマイケル・キートンの魅力が爆発している。30年近く前の作品とあって伊藤さんの声の圧も強い。

キャスト

クローディオ(ケネス・ブラナー):安原義人
ベアトリス(エマ・トンプソン):塩田朋子
ドン・ペドロ(デンゼル・ワシントン):金尾哲夫
ドグベリー(マイケル・キートン):伊藤和晃

今後も「もっと世間に知られて然るべき」と思っている吹替を中心に活躍している声優を地道に紹介していきたい。

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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