宮本さん目当てで1話分だけ見た『アストリッドとラファエル』(NHKで放送)が思いのほか面白かったので、字幕ではあるがU-NEXTで第1シリーズを全部見た。
その後NHKで吹き替え版が再放送していたので全録。キャストを見たらゲストまでしっかりキャスティングされていた。そこは流石のNHK。NHK放送の吹き替え海外ドラマはソフト化や動画配信があまりされないので、録画するのがベター。
Contents
ざっくりした作品紹介
フランス制作の刑事ドラマ。抜群の洞察力と犯罪調査の知識を持つ文書係のアストリッドと、人一倍強い正義感と行動力を持つ警視ラファエルという対照的な二人が謎に包まれた事件を解決していく。
自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があり、成人後見人を必要とするアストリッド・ニールセンは犯罪資料局で文書係をしている。決めたルーチンを外れると混乱し、人と関係を築くのが難しいアストリッドだが、ずば抜けた洞察力と膨大な犯罪資料の知識があった。そのことに気がついたパリ警視庁の警視ラファエル・コストはアストリッドに捜査の協力を依頼する。
ざっくりしたあらすじ
著名なミステリー作家エリック・エルネスト、本名アンリ・フランクールがシアン化カリウム(青酸カリ)による中毒で亡くなった。薬物はウイスキーの入ったグラスに含まれており、部屋は密室。現場の状況から自殺として捜査が進められていたが、アストリッドの指摘により他殺の可能性が出てきた。
ラファエルとアストリッドは、唯一定期的に部屋に出入りしていた担当編集者のポール・ジュノに話を聞きにいく。
その後、フランクールが過去に遭遇した山小屋での火災が今回の事件に関係していると睨んだラファエルとアストリッドは、火災の生存者アラン・ラマルクに話を聞きにいく。
今回のパズル:秘密箱
寄木細工の技術で作られた箱。正確な手順を踏まなければ開かないようになっている。
今回の事件関係者
アンリ・フランクール
今回の被害者。著名なミステリー作家。執筆名はエリック・エルネスト。広場恐怖症。過去に起きた事故が原因で顔に大火傷の跡がある。
アパートの管理人
事件の第一発見者。
ポール・ジュノ
エリック・エルネストの担当編集者。唯一フランクールの部屋に出入りしていた人物。
ソフィー・ノーベル
1987年に起きた山小屋の火災で亡くなった女性。
アラン・ラマルク
1987年に起きた山小屋火災の生存者。フランクールの友人であり作家。
フランシス・ド・モンスニ
1987年に火災で焼け落ちた山小屋の持ち主。
ざっくりした人物紹介と相関
アストリッド・ニールセン
演:サラ・モーテンセン
犯罪資料局で10年間務めている文書係。ラファエルの影響で規則を破ることを覚えた。パズルや推理小説に興味があり、夢中になると食事もとらなくなる。世間話が苦手。
ラファエル・コスト
演:ローラ・ドベール
パリ警視庁犯罪課の警視。人の弱みを見抜くのが得意。メタルが好きらしい。
ニコラ・ペラン
演:ブノワ・ミシェル
ラファエルの相棒。読書家で推理小説も文学小説も範疇内。
アルチュール・オンギャン
演:メレディン・ヤクビ
パリ警視庁犯罪課の警部補。情報戦が得意。個人情報から隠し口座の在処、過去のゴシップまで幅広く調べ上げる。
アンリ・フルニエ
演:ウスキ・キアル
監察医。アストリッドに言い負かされると拗ねる(ラファエル談)
テオ
演:ティミ・ジョイ・マルボ
ラファエルと元夫の間にできた子ども。頭の回転が早く、度々捜査のヒントになることを発見する。
キャストと吹き替え
役名 | 役者 | 吹き替え |
アストリッド・ニールセン | サラ・モーテンセン | 貫地谷しほり |
ラファエル・コスト | ローラ・ドベール | 林真里花 |
ニコラ・ペラン | ブノワ・ミシェル | 川田紳司 |
アルチュール・オンギャン | メレディン・ヤクビ | 中村章吾 |
カール・バシェール | ジーン・ルイス・ガーソン | 藤真秀 |
アンリ・フルニエ | ウスキ・キアル | 佐々木睦 |
アラン・ガイヤール | ジョフロワ・チボー | 伊藤和晃 |
テオ | ティミ・ジョイ・マルボ | 大平あひる |
アンギュス・ニールセン | アリオシャ・イトビッチ | 前田一世 |
ウィリアム | ジャン・ブノワ・スイル | 粟野志門 |
キャストのみの表記
兒林美沙紀、増岡裕子、横島亘、槙野旦、荒井勇樹、森田順平、宝亀克寿
ざっくりした所感
作風が異なる二人の作家の、筆致が同じ作品。同じ作家の作品をいくつか読んでいると、その作家の癖みたいなものがなんとなく見えてくる。今回は推理小説がテーマらしく、少し捻ったストーリーで楽しかった。
ニコラが例に出す本を全部書き出して読んでみたい気もするけど、多分日本語訳されてないものもいくつか含まれてるかもしれないし、読む時間がなさそうなので断念。なにより1冊1冊が分厚そう。
プライドの高い男アラン・ラマルクの声が森田順平さん※、最初ポッと出ただけの管理人が宝亀克寿さん※で今回もゲストが良い。
※公式に記載がないので推定
他の話へのリンク
第2話「Hantise 1/呪われた家 前編」第3話「Hantise 2/呪われた家 後編」
第4話「Chainon Manquant/ミッシング・リンク」
第5話「Chambre Close/閉ざされた部屋」
第7話「L’Homme qui n’existait pas/存在しない男」
「アストリッドとラファエル 文書係の事件録 第5話「Chambre Close/閉ざされた部屋」」への7件のフィードバック