サイロ 第8話「ハンナ」【Apple TV+ドラマ】

Apple TV+は定期的に宮本さんを起用してくれるのがありがたい。なにより、他の動画配信系に比べて吹き替えの質が安定しているし、知名度よりも役にあっているか否かを重視してキャスティングしているように見えるところが良い。

というわけで、今回はApple TV+の新作『サイロ』を追いかけることした。

ざっくりした作品紹介

原作はヒュー・ハウイー作のベストセラーSF小説『WOOL』。

有毒物質が蔓延し、荒廃したことにより地上で暮らせなくなった人類は、地下に巨大サイロを構築。140年前に反乱が起こり、反乱軍は以前のデータや本を全て廃棄。鎮圧された反乱軍は地上に追放され、140年前の過去を知るものたちも皆炭鉱に送られた。現在あるのは絶対不可侵な「協定」と呼ばれる規範。人々は司法部はじめ上層部の監視下で生活を送っていた。

ウール 上 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ウール 下 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ざっくりしたあらすじ

ジュリエットがグロリアの病室から逃走した直後、シムズが病室に入ってくる。シムズにはグロリアに息子を救ってもらった過去があり、二人は顔見知りであった。シムズはグロリアに対して、ホルストンが通気口に隠した物の情報の見返りに、鎮静剤を永続的に投与する取引を持ちかける。

まだ母のハンナが生きてた頃、ジュリエットはハンナに連れられて農場に行ったことがあった。そこでハンナは、持ってきた薬と引き換えに心臓に穴の空いたウサギを手に入れる。目的は、自分で制作した拡大鏡を使った心臓の手術をすること。自分の息子を同じ病気で亡くしてしまったハンナは、拡大鏡を完成させることで同じ病気の人を救おうとしていたのだ。しかし、拡大鏡の制作は協定で違法とされていた。司法部に拡大鏡の存在が知られたことで、自宅に強制捜査が入る。ハンナはジュリエットを守るために拡大鏡を司法部に差し出した。そして拡大鏡はハンナの目の前で破壊された。

保安局に強制捜査が入っている最中、ジュリエットはそのことを思い出していた。司法部はメドウズ裁判官の命令というが、ジュリエットはメドウズにその意思は無いと確信していた。ビリングズの抗議で、この捜査が手順を踏んでいないことを知ったジュリエットは、その事実を逆手にとってシムズを逮捕する。そしてシムズの執務室からハンナや炎の番人たちの監視資料を発見するのだった…

ざっくりした人物紹介と相関

ジュリエット・ニコルズ

演:レベッカ・ファーガソン

現在の主任保安官。元最下層の機械工。元恋人のジョージが残した謎を解明していく中で、自分の母親がサイロの反乱分子「炎の番人」と繋がりがあったことを知る。協定に対する知識は少ないが、機転とハッタリで困難を乗り越えていく。

ポール・ビリングス

演:チナザ・ウチェ

マーンズの後任として着任した主任副保安官。自分の信念に基づいて行動しているらしく、司法部の意向に反した行動をとることもある。

シムズ

演:コモン

司法部の実権を握っている。サイロの秩序を守るためなら手段を選ばない人物。

バーナード

演:ティム・ロビンス

IT部門の部長。市長の代理も務める。自身の考えがあるらしく、組織とは一定の距離を置いている。

ピーター・ニコルズ

演:イアン・グレン

ジュリエットの父親。産婦人科医をしている。ジュリエットから母を密告したと思われており、現在まで疎遠になっている。

ハンナ・ニコルズ

演:シエンナ・ギロリー

ジュリエットの母親。故人。息子を亡くしてから拡大鏡を制作することにのめり込んでいき、その結果全てを失うことになった。

マーサ・ウォーカー

演:ハリエット・ウォルター

機械工を取り仕切っている壮年の女性。13歳のジュリエットを機械部に引き取り、現在まで見守り続けてきた。トラウマがあるらしく、部屋から一歩も外に出られない。

ルーカス

演:アビ・ナッシュ

夜のカフェテリアに度々現れる青年。IT部門。空で光るもの(星)に興味を抱いている。ジュリエットに好意を持っている。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
ジュリエットレベッカ・ファーガソン佐古真弓
シムズコモン乃村健次
バーナードティム・ロビンス森田順平
ルーカスアビ・ナッシュ露崎亘
マーサハリエット・ウォルター野村須磨子

キャストのみの表記

千田ミヤコ、武田太一、露木徳幸、秋山絵理、罍陽子、塾一久、清水優譲、草野峻平、反町有里、弘松芹香、藤井雄太、ボルケーノ太田

ざっくりした所感

ジュリエット自身の過去が詳細になり、父との確執が解消される。謎の解明が進む中、ジュリエットの身に危険が迫る。

7話以降進行のテンポが早くなってきた。あと2話分でどこまでストーリーが進むのか見もの。第2シーズンも決まったらしいので、このまま丁寧に話を進めてってほしい。

ところでルーカスの「俺を利用した」発言、自分からジュリエットに言い寄っていっといてそれはないだろう。出演シーンが少ないせいもあって、物語進行のためのキャラクター感が否めない。今後の掘り下げに期待。

他の話へのリンク

第1話「自由の日」

第2話「ホルストンの選択」

第3話「機械」

第4話「真実」

第5話「用務員の息子」

第6話「遺物」

第7話「炎の番人」

第8話「ハンナ」

第9話「逃走」

第10話「外の世界」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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