サイロ 第7話「炎の番人」【Apple TV+ドラマ】

Apple TV+は定期的に宮本さんを起用してくれるのがありがたい。なにより、他の動画配信系に比べて吹き替えの質が安定しているし、知名度よりも役にあっているか否かを重視してキャスティングしているように見えるところが良い。

というわけで、今回はApple TV+の新作『サイロ』を追いかけることした。

ざっくりした作品紹介

原作はヒュー・ハウイー作のベストセラーSF小説『WOOL』。

有毒物質が蔓延し、荒廃したことにより地上で暮らせなくなった人類は、地下に巨大サイロを構築。140年前に反乱が起こり、反乱軍は以前のデータや本を全て廃棄。鎮圧された反乱軍は地上に追放され、140年前の過去を知るものたちも皆炭鉱に送られた。現在あるのは絶対不可侵な「協定」と呼ばれる規範。人々は司法部はじめ上層部の監視下で生活を送っていた。

ウール 上 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ウール 下 (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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シフト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (上) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ダスト (下) (角川文庫)
著者:ヒュー・ハウイー 訳:雨海弘美

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ざっくりしたあらすじ

ジュリエットはレジーナから預かったガイドブックにグロリアという名前を見つける。それは、ホルストンが隠したファイルの中にもあった。グロリア・ヒルデブラント。現在は長期ケア施設で入院していた。

翌日、市長からの呼び出しがかかるも、グロリアに会いに行くことを優先したジュリエット。しかし、グロリアは混乱状態で話が通じない上に、看護師が見張っているためまともな面会時間は取れなかった。面会する許可を得るためにメドウズ裁判長に会いに行くも、風邪で休んでおり不在。

ジュリエットが単独行動をしている間、サイロ内では暴動が起こっていた。ビリングスが必死に対応し、なんとか鎮静するも顔を殴られて負傷する。ビリングスに任務放棄を責められたジュリエットは、保安官になった理由と自分が今何をしているのかをビリングスに打ち明ける。 ビリングスは渋々ながらもジョージの事件を再調査するためのヒントと、メドウズ裁判長の住所の情報をジュリエットに与えた。

翌日早朝、バーナード市長に面会したジュリエット。バーナードは自分がメドウズ裁判長から目をつけられており、今度事態に介入すれば市長ならびにIT部門のトップから引き摺り下ろすと警告されたとジュリエットに告げる。自分の目的はサイロ全体を保守管理しているIT部門のサーバーをメドウズ裁判長の乗っ取りから守ることだと。ジュリエットにも更迭される前に目的を果たせと助言する。

メドウズ裁判長に会いに行くが、彼女は何も語らずただ引きこもっているだけだった。ジュリエットは彼女もまた組織が持つ駒のひとつに過ぎなかったことを知る。

次にジュリエットは疎遠になっていた父ピーターに会いに行く。目的は入院させられているグロリア・ヒルデブランドと面会の時間を作るためだった。一度は拒否したピーターだったが、娘のためにグロリアを監視されていない新生児室に連れてくる。

ジュリエットはそこでグロリアから、今は亡きジョージの母親アンとジュリエットの母親ハンナのこと、そしてグロリアやアンがサイロの組織に反抗し、過去の遺物を守ろうとした「炎の番人」であることを知らされる。自分の父親が組織に加担していたことも。

グロリアを病室に連れ戻したジュリエットは、過去にホルストンもグロリアを訪ねてきたことを知る。そして、隠された謎を解く重要な鍵の存在に気づくのだった。

ざっくりした人物紹介と相関

ジュリエット・ニコルズ

演:レベッカ・ファーガソン

現在の主任保安官。元最下層の機械工。殺されたと思われる恋人のジョージが残した謎を明かすために保安官になった。グロリアから自分の家族に隠された秘密を知らされる。

ポール・ビリングス

演:チナザ・ウチェ

マーンズの後任として着任した主任副保安官。司法部から推挙されたこともあり、優秀で協定にも精通している。誠実さを重んじており、任務を放棄しているジュリエットを苦々しく思っている。

シムズ

演:コモン

司法部の実力者。用務員室の奥で市民を監視している。

バーナード

演:ティム・ロビンス

IT部門の部長。市長の代理も務める。組織とは一定の距離を置いている。

グロリア・ヒルデブラント

演:ソフィー・トンプソン

ホルストンの妻アリソンに声をかけていた女性。組織に反抗する「炎の番人」のひとりであり、現在は組織によって薬漬けにされ入院させられている。

ルーカス

演:アビ・ナッシュ

夜のカフェテリアに度々現れる青年。ジュリエットに好意を持っている。

キャストと吹き替え

役名役者吹き替え
ジュリエットレベッカ・ファーガソン佐古真弓
シムズコモン乃村健次
バーナードティム・ロビンス森田順平
ルーカスアビ・ナッシュ露崎亘

キャストのみの表記

きそひろこ、塾一久、乃村健次、武田太一、秋山絵理、弘松芹香、罍陽子、千田ミヤコ、露崎亘、清水優譲、露木徳幸、飯島肇、寺畠陸、ボルケーノ太田

ざっくりした所感

序盤に少しだけ登場していたキャラクターにスポットライトが当たる。7話にしてようやく伏線回収が始まったという感じ。それぞれの思惑がうっすらと見え始めてきた。バーナードはあまり信用できないけど。

それにしてもジュリエットの任務放棄が甚だしい。あれは組織がわざわざ介入しなくても更迭されるレベル。ビリングスもあんだけ振り回されてるのに素直に受け入れすぎじゃないか。彼自身に主体性が見られないからなんで副保安官になったのかがよくわからん。

それから、いい雰囲気になったからって一方的にキスするルーカスがうざい。ジュリエットに相手を見る目があまりないのがよくわかる。そもそも、あのシーンいるかな。謎解きがこの作品の面白さだから、ロマンス展開を引き伸ばされるとだるい。

他の話へのリンク

第1話「自由の日」

第2話「ホルストンの選択」

第3話「機械」

第4話「真実」

第5話「用務員の息子」

第6話「遺物」

第7話「炎の番人」

第8話「ハンナ」

第9話「逃走」

第10話「外の世界」

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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