「エクストラポレーションズ すぐそこにある未来」映画だと思ってたらドラマシリーズだった。登場人物が多い上に複数の時代に分かれているようなので、理解向上のためにメモを残しておこう。
Contents
ざっくりしたテーマ
少し未来の話。現代では(技術的には可能かもしれないが)普及していないテクノロジーの描写があるのでSFという括りになると思う。地球の気温上昇、海面上昇、大気汚染、各地で発生する大規模な山火事や洪水、飢饉、権利の局地集中化、宗教、家族関係など、幅広い問題を取り扱っている。
ざっくりしたあらすじ
2068年の大晦日、サンフランシスコ。
家政婦のアンナはシルヴィとオーギーの夫妻に雇われて大晦日のパーティの手伝いのため、夫妻の自宅に訪れる。パーティの参加者は4人。夫妻とオーギーの元部下で友人のニックとその恋人のエロディ。夫婦の関係は冷めきっており、ニックもそれを承知しているよう。シルヴィの段取りでパーティが進行する中で「デジタル化」の話が出てくる。デジタル化とは、地球が人類の生活に適した環境に戻るまで人間の意識を全てクラウド上にアップロードして保存する技術を指す。身体は神経細胞レベルまで分解し、住める環境だと判断された際に複製される。意識は複製された身体にダウンロードされ、あたらしい世界で生きることが可能になる。犬で成功したとされるこの技術に対して懐疑的なニックとシルヴィ。しかし、オーギーはパーティの場を借りてある告白をするつもりでいた…
ざっくりした人物紹介と相関
シルヴィ
演:マリオン・コティヤール
大晦日のパーティを計画する。人と接触しない生活をずっと続けている。夫のオーギーとは数年前から冷めきっており喧嘩が絶えない。
オーギー
演:フォレスト・ウィテカー
シルヴィの夫。政府職員で濾過システムに携わっている。過去に風力発電や太陽光発電に手を出したが、どれも失敗に終わった。ただひとつを除いて。
ニック
演:トビー・マグワイア
オーギーの元部下で友人。元政府職員で現在は昆布の生産者。恋人ができても長続きしないらしい。
エロディー
演:エイザ・ゴンザレス
ニックの恋人として大晦日のパーティに招待された。芸術家志望で環境問題に関心がある。
アンナ
演:ハリ・ネフ
夫妻に雇われてパーティの手伝いをしに来た家政婦。家族や友人を熱波で失い天涯孤独の身の上。
キャストと吹き替え
役名 | 役者 | 吹き替え |
シルヴィ | マリオン・コティヤール | ちふゆ |
ニック | トビー・マグワイア | 森宮隆 |
エロディー | エイザ・ゴンザレス | 種市桃子 |
アンナ | ハリ・ネフ | 佐藤元 |
キャストのみの表記
関幸司、五十嵐文奏、中村百伽、岡田幸子、立木文彦
ざっくりした所感
地球が建物の外で生活できないレベルにまで荒廃した世界。登場する技術もトンデモな領域に突入。脳内チップ、人工冬眠、不妊ロボット。
とはいえ、これまでの世界観に比べたら随分古めかしい雰囲気がする。というのも、このストーリーの元になっているのが1960年代に初演されたアメリカの舞台「ヴァージニア・ウルフなんかこわくない」だからだと思われる。IMDbの作品批評で指摘されてて自分も気がついた。設定はいくつか変わっているものの、オチの流れまでほぼ同じ。主人公の部下の名前も「ニック」。ただ、なぜ「ヴァージニア〜」をこの作品に持ってきたのかはちょっと謎。
ところで、アンナの吹き替えの方、女性だと思ってた。
↓↓スコット・Z・バーンズの監督作品↓↓
他の話へのリンク
第7話「2068年:送別会」
「エクストラポレーションズ すぐそこにある未来 第7話「2068年:送別会」」への6件のフィードバック