無計画で行く滋賀の旅〜大津市中心〜

じゃらんの旅行ポイントと旅行支援を使って滋賀に行ってきた。

天候はありがたくも晴れ。薄手のコートで行ったんだけど結構暑い。当然だけど大阪からだと距離感が京都とあまり変わらない印象。生涯で2回ぐらいしか行ったことなかったけど、割と近いんだね。

夕方に友人と会う予定があったので、それまでは今回利用するお宿に荷物を預けてから時間までぶらぶらすることにした。

大津町家の宿 粋世(いなせ)

↓↓今回泊まったお宿がこちらの「粋世」。↓↓

昭和8年に建設された有形文化財の町屋を宿泊施設に改装した風情あふれる建物。ほぼ全て当時のままに改装し、新しさと古さが共存した空間が広がっている。ネットに上がってる写真しか見てなかったから、想像以上にレトロでおどろいた。ありふれた街の風景に古風な建物が並んでいる様子はすこしだけ非日常を感じる。

チェックインのあと、スタッフの方から軽く建物内を案内される。共有フロアだけでも見ていて飽きない。
中庭や廊下、土間から続く通路など、どこも初めて見る造りで面白い。吹き抜けの高い天井からは柔らかな光と澄んだ空気が流れ込んでくる。合理的な理由からこのような造りになったんだろうと、なんとなく思った。

今回案内されたお部屋。2階奥の部屋「暮雪」。和室に泊まったのは久しぶり。畳の上の敷布団や座布団を見ると、なんだか田舎の親戚の家に泊まりにきたみたいな感覚になる。ちなみにお風呂は共有。

↓↓こちらは翌日の朝食。↓↓
事前に時間を指定しておくとスタッフさんが作り立てを用意してくださる。和定食の王道。どれもシンプルながら味がしっかりしていて美味。雑穀米もモチモチでおいしかった。

駅近で、周囲にはお寺や疏水船乗り場があり、琵琶湖からも近い。閑静な住宅地にあるので、静かに町屋の雰囲気を味わいたい時に利用したいお宿だった。

 

琵琶湖疏水船

ちょうど一年前、友人たちと一緒に琵琶湖疏水船に乗った。山の中を通って滋賀から京都へ小さな船に乗って渡る。あの時も、満開の時期からは少し外れていた。

桜の蕾がかなり大きくなっていたから、あと1〜2週間もすれば花をつけるだろう。

三井寺(園城寺)

夕食までに時間があったので三井寺に行ってみた。入館料600円。京都の時は現金ほぼ0だったけど今回はちゃんと持ってきた。

桜の時期にはライトアップがあるらしい。その頃には多分人通りも多くなるだろう。個人的には今ぐらいの人がまばらな時期の方が見やすくていい。

金堂の中では国宝級の仏像が何体も鑑賞できるようになっており、その中に円空仏も7体並んでいた。この円空仏、宮本充さんが朗読した「心淋し川」の一編「閨仏(ねやぼとけ)」に、主人公の女性が彫った仏像によく似ているという話の流れで名前が出てくるのだ。

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著者:西條奈加
ナレーター:宮本充

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1200年以上の歴史を持つ古い寺。敷地が広く建物も多い。全く前情報を入れずに来てしまったので、待ち合わせ時間までに見て回れるかどうか若干焦りながらやや早歩きでみて回った。

といいつつ、食べるものはきちんと押さえておく。駐車場脇にあるお土産物屋に併設されたレストラン「風月」長寿そばなるものが有名らしいけど気分は山海そばだったので、山海そばとデザートに力餅を注文。滋味が沁みる。

そして途中の休憩所でもお茶を一服。季節限定のお茶菓子を発見。テーブルの上にはお茶の淹れ方が事細かに書かれた紙があって、お茶に対する本気度合いを感じた。苦味があって甘い葛餅とよく合う。

ここのお寺では、お堂ごとに御朱印を書いていて、全部で7〜8種類ぐらいあったらしいけど、1個もらえれば十分と思って「弥勒佛」の御朱印を書いてもらった。あらかじめ書かれたものより、目の前で書いてもらった方が嬉しい。

 

リオネグロ

夕方に滋賀県在住の友人とご飯を食べに行った。全く土地勘がない中でGoogleマップを使って見つけた洋食レストラン「リオネグロ」。

これが当たりだった。程よく間隔の空いたテーブル、センスのいい音楽とフロアの装飾、2,000円のコース料理も大満足の味とボリューム。しかし、撮ったはずの写真のデータが無くなっておりデザート写真しか残ってなかった。解せぬ。

近所にあったら普段使いで何度も行きたくなるほどいいお店だった。

 

レンタサイクルで琵琶湖周遊

次の日は天気が良かったので自転車を借りて琵琶湖大橋まで行くことにした。
マウンテンバイクが全て借りられていたので電動アシスト付きママチャリ(カゴが小さい)。普段自転車なんてほとんど乗らない人間がどこまで走れるか。大津駅から出発。

 

丸二果実店

お宿に置いてあった雑誌に、こちらのお店のパフェが載っていたので行ってみた。
駅から自転車で5分ほどのところにある商店街の中の果物店。そこに併設されたカフェで食べられる。テイクアウトも可能。さっそくパフェとコーヒーを注文する。果物店ならではのフレッシュ果物がふんだんに盛られたこちらのパフェ、600円。店内では他にもご近所さんと思われる親子がフルーツサンドを食べていた。子どもが帰り際においしいおいしいと絶賛していた。近所にこんな店があったら通うよな。

 

びわ湖大津館イングリッシュガーデン

30分弱、琵琶湖沿いに自転車を走らせてたどり着いたイングリッシュガーデン。

ほとんど花が咲いていないこの時期に客なんているわけがなくほぼ貸切状態。花の手入れをしているスタッフの方が多くて開場前にきたのかと錯覚するぐらい。でもまぁ、早咲きの花がいくつか咲いていたし、琵琶湖が近くに見える見晴らしのいい場所も見つけたのでよしとしよう。入場料330円分は元を取ったはず。

 

スパリゾート雄琴 あがりゃんせ

イングリッシュガーデンから1時間半ぐらいずーっと自転車に乗ってわかったことがある。

ママチャリは長時間走るのに向いてない。

空気パンパンのタイヤにあまり舗装されていない道路からくる振動がダイレクトに当たって尻がめちゃくちゃ痛い。電動アシストがついているとはいえ、普段乗り慣れてないから足も痛い。何も考えずに革靴で乗ったのがそもそも間違いだった。砂利でスリップしやすい場所だと「転んだら(車に轢かれて)サヨウナラ」の心持ちで緊張感が半端ない。

目的地の琵琶湖大橋まで行けないことはないが、今の自分に必要なのは景色よりも癒しだ。というわけで、琵琶湖大橋は諦めて天下一品系列のスパリゾート「あがりゃんせ」に行ってきた。

5種類の岩盤浴と自家源泉の温泉と露天風呂、マッサージチェアでかなり整った。とはいえ、温泉に少し浸かったぐらいで尻の痛みが消えるわけもなく、帰りにいくつか神社に寄ろうかとも考えたけどやめた。それにレンタサイクルの返却時間が迫っていたので大津駅へ戻ることにした。

 

滋賀県土産

平井商店「浅茅生(あさぢお)」

酒呑みの家族のために地元の酒を買って帰ろうと思い、宿で読んだ雑誌に載ってた酒屋さんへ。

界隈では数少ない造り酒屋。夫婦で作っているらしい。自分は酒を飲まないので、とりあえず甘口と辛口を1本ずつ選んでもらった。

 

阪本屋「鮒ずし」

せっかく滋賀に来たんだから名産品を買って帰ろうということで、こちらも宿に置いてあった雑誌に載ってたお店にやってきた。お宿のPRにまんまと乗せられてる。

商店街から一本筋を外れたところにある歴史ある建物と看板。店内に所狭しと飾ってある賞状も新しいものから古いものまであり、「明治」と書かれたものまである。お店の人にいつからやっているのか聞いてみたところ、明治2年に開業したと答えが返ってきた。創業150年。家族で分けて食べるので、卵がついていない特用パックを購入した。

 

三井寺辨慶力餅

三井寺の境内にある力餅の販売所。名物らしい。イートイン・テイクアウトどちらも可能。ここでしか買えないと聞くと買ってしまいたくなる性分。

 

その他

レンタサイクルを返却したときにクーポンが2,000円分あったことを思い出し、その場にあった土産物屋で買ったものたち。

2日目は自転車を返すことに一生懸命で昼夜共にご飯を食べ損なってしまった。せっかく宿代安く抑えられたからご飯は豪勢にしようと思ってたのに。その代わり、お土産に全振りできたので、これはこれで良かったのかもしれない。

今度はもうちょっと計画的に動こう。

 

↓↓過去に書いた旅行記事↓↓

木野 エルゴ

自由と孤独を愛する素浪人。映画と旅行、料理その他諸々趣味が多い。俳優・声優の宮本充さんの吹き替え作品ファン。

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